- 無線は音質が劣化する
- ノイズキャンセルはそれ自体がノイズだ
そんなふうに考えていた時期が
俺にもありました。
技術の日進月歩と思い知ることに。私を悔い改めさせたワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホンSONY WH-1000XM3をご紹介します。
この商品は「2018年ぐうの音管理人の生活に革命をもたらしたガジェット9選」にノミネートされています!
理系男子によるコスパ算出
大手メーカー勤務の筆者が、その経験をもとに製品の本当のコストパフォーマンスを評価するコーナー
価格の手頃感 | |
---|---|
生活への影響度 | |
長く使えるか | |
スペックに現れない価値 | |
所有する高揚感 |
総合コスパ:
高価ではあるがノイキャン・音質ともにその価値のあるアイテム
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「価格の手頃感」、「生活への影響度」が高ければ高いほどコスパも高くなり、逆に「スペックに現れない価値」が高くなるとコスパは低くなります。なお「所有する高揚感」はコスパ算出の対象外。
ついに出た新作・SONY WH-1000XM3
ずっと前から気になってたんです、ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン。家電量販店に行くたびに試聴して「欲しいなあ」って思ってました。
気になっていたのが以下の2モデル。
どっちも甲乙つけがたく、決められずにいました。どちらもワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホンのフラグシップモデルです(音質だけを追求したモデルならもっと上があります、もちろん有線)。
2018年10月、そんな状況でモデルチェンジしたのがこのSONY WH-1000XM3。何よりノイズキャンセル機能の強化で購入を決定しました。
あとは価格が落ち着くのを待つだけ。
国内メーカーは値崩れが大きいので買い時が買い時が難しい・・・。AppleやBoseなら価格が安定しているのでいつでも買いやすいんですけどね。
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かと言って買わずに待ち続けても、それはそれで機会損失。
Amazonのほしいものリストで価格をウォッチしつつ、程よいところでポチりました。
早速開封してみます。横に引き出すタイプ。
セミハードケースが付属しています。
これに入れておけばガサっとカバンにしまえます。質感はそこそこ。
凹凸がある素材で傷が目立ちにくいのはうれしい。
パカっと開きます。
わかりにくいので真上から見てみましょう▼
クネクネっと曲がって入っています。この通り入れるの難しそうって思ったんですが・・・
ヘッドホンを取るとこの気配り。さすがは日本のメーカー。この絵の通りしまえばいいので安心です。
タップで操作のガイドも付いていてありがたい。
- 有線接続のためのAUX
- 充電用のUSB-C
- 飛行機用のプラグ
これらの付属品も一緒にケースにしまっておけるのも嬉しいポイント。失くしやすいからね。
ピンクゴールドがアクセントになってます。本体もピンクゴールドがアクセントになっていて、細かいですが所有欲が満たされます。
SONY WH-1000XM3の本体を細かくチェック
そしてこちらが本体。
ディテールを見ていきましょう。
ブラックのモデルは先述の通りピンクゴールドがアクセントになっています。
全モデルのWH-1000XM2ではブラック×グレーだったので攻めてきましたね。私はピンクゴールド好きなのでいいですが、より男性に受け入れられそうなのはM2のカラーリングだと思います。
こちらが左耳。
NFC接続のためのセンサーが内蔵されているのはこちら側。SONYとしては外すことのできない機能です。
そしてハードキーは左耳に集中しています。
- 中央寄りにあるのが「電源」
- 端よりにあるのが「ノイズキャンセリング設定ボタン」
それと、有線接続のためのコネクタがあります。
こちらが右耳。
ここにSONY WH-1000XM3を愛すべきポイントが。それはUSB-Cで充電できるということ!
iPad ProやMacBookと充電器を共有できるのはありがたい。早くmicro-USB卒業したいなあ。
また、右耳の天面?側面?をタップ・スワイプすることで曲送りや再生・一時停止、音量調節なんかもできちゃいます。
マットな質感でかっこいいんですが、指紋が目立つのが玉に瑕。ハンドクリームつけた直後とかはあまりベタベタ触りたくない。
装着感はBose QC35のほうが上かなあ
装着感はずっとBoseが一歩先を行く印象でした。それに追いついてきてはいるけれど、追い越してはいませんね。
耳のクッションは上々。耳をすっぽり覆ってくれます。
トップのクッションも程よい柔らかさです。
でもフィット感がもうひと頑張りしてほしかった。
フレームがもっと頭の形状に沿った弧にできたんじゃないかなあ。
この価格帯だからこそ望むのであって、使用上不便があるわけではありません。
SONY WH-1000XM3を存分に楽しむには専用アプリは必須
余計なアプリは本当は入れたくないんですが、このSONYのアプリは必須だと感じました。メイン機能であるノイズキャンセリングを存分に楽しむために。
ノイズキャンセリングのレベルを設定できます。
外音取り込みの程度や、人の声の周波数を選択的に拾うようにもできます。
メガネの有無などによってノイズキャンセリングを最適化する機能もアプリから有効化できます。ちなみにこの「最適化」がどれくらい効果があるのかは謎。
「アクティブサウンドコントロール」はどのような活動をしているかを検知、それに合わせてノイズキャンセリング度合いを変えてくれます。
こういうの、男心をくすぐりますよねえ。でも最終的にあまり使わなくなったり。
とりあえず、使ってみています。
このアプリ、ちょっと残念なところが▼
アプリを一旦閉じてしまうと、毎回「接続中…」からスタートしてしまいます。すぐに繋がるんですけどね。
使用中にこのアプリを開くときって、わりと急ぎなことが多いです。
サクッと開いてサクッと設定したいのに、ワンテンポ待たされるのはちょっとしたストレスなのでアップデートで改善してくれないかなあ。
あと、例えばiPhoneに接続していてiPadに接続を切り替えるときに一度iPhoneの接続を解除しなきゃいけないのが面倒。この点はBose Conectのほうが優秀ですね。
圧倒的なノイズキャンセリングには驚き
いつ驚くのかって、SONY WH-1000XM3を外したときです。こんなに騒がしかったのか、と。
通勤中はもちろん、会社のお昼休みも重宝しています。
昼休みにも仕事している人、いますよね。キーボード叩いて。自分はぐうたらしていると、なんとなくそわそわする。別に悪いことしてるわけじゃないのに。
WH-1000XM3はそんな世界から私を隔離してくれます。昼休みを自分だけの時間に。
それでいて、チャイムはきちんと聞こえます。
そしてWH-1000XM3を外すと、「こんなに空調の音がうるさかったのか」と毎日驚き。
お昼休みに・・・
- 仮眠を取るなら満足度を上げてくれる
- ブログ執筆や読書なら集中力を高めてくれる
これだけで投資の価値はあったかも。
ノイズキャンセリングは音楽を再生していなくても、もっと言えばスマホなどとペアリングしていなくても使えます。お昼寝するときとか便利!
すべての音を聴かせようと言わんばかりの音質
実はまだしっかり腰を据えて聴いていません。そもそもクソ耳なので参考になるかはわかりませんが。
「クソ耳の僕でも開放型ヘッドホンKOSS PORTA PROをオススメできる理由【4,000円台】 – 理系男子のぐうの音」でレビューしている開放型のヘッドホンKOSS PORTAPROと比べると、低音を中心とした音の厚みがあります。どんな音もしっかり耳に届けようとしてくれている感じ。
開放型のKOSS PORTA PROのほうが当然ですが抜けが良い。耳の近くで鳴ってるんだけど、部屋全体に響いているような。気持ちよく、そして長時間聴き続けられます。全く性格が違いますね。
WH-1000XM3「余計なノイズは消しておいたから、僕の鳴らす音を一粒残らず味わって!君、MP3で聞いてるの?ハイレゾ相当にアップスケーリングしといてあげるよ。ほら、ここでこんな楽器が鳴ってたんだよ?気づいてた?」
擬人化したらなんて言われそうな、そんな音を鳴らしてくれます。ノイズキャンセリングのおかげで必然的に集中力も高まるので、じっくり音楽を味わうにはぴったりなヘッドホンです。
今日のぐうの音
ノイズキャンセリングによって集中力を高めるだけでも投資の価値があるんじゃないかと思わせる逸品。
2018年の買ってよかったものランクインは確実です。
あとは夏用のイヤホンも準備しなきゃ!
この商品は「2018年ぐうの音管理人の生活に革命をもたらしたガジェット9選」にノミネートされています!
最後まで悩んだヘッドフォン▼
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