こんにちは、カメラ小僧 るびこです。
カメラは壊れたら同じあるいは上位のカメラに買い換えることができます。でも、同じ写真は二度と撮れません。
何が言いたいかというと、撮影機材にお金をかける前に!写真データのバックアップ環境にこそ!お金をかけましょう!ということ。
確かにNASを導入する金銭的ハードルは高いです。でもレンズ1本我慢すれば十分に手の届きます。そう考えるとレンズを追加する前にNAS買うべきだと思えてきませんか?
NASの有用性を世に伝えるために、Synology DiskStation DS218+をレビュー用に提供していただきました。
手始めにこの記事では
- 外付けHDDとNASの違い
- あなたが今すぐNASを導入すべき理由
- NAS導入のために立ちはだかるハードル
を説明します。
理系男子によるコスパ算出
大手メーカー勤務の筆者が、その経験をもとに製品の本当のコストパフォーマンスを評価するコーナー
価格の手頃感 | |
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生活への影響度 | |
長く使えるか | |
スペックに現れない価値 | |
所有する高揚感 |
総合コスパ:
コスパとか関係なく、失くしたくないデータがあるなら迷わず導入するべき
>同じコスパ評価の製品一覧
「価格の手頃感」、「生活への影響度」が高ければ高いほどコスパも高くなり、逆に「スペックに現れない価値」が高くなるとコスパは低くなります。なお「所有する高揚感」はコスパ算出の対象外。
この商品は「2018年ぐうの音管理人の生活に革命をもたらしたガジェット9選」にノミネートされています!
HDDは壊れるもの
※BUFFALOのHDDが壊れやすい、と言っているわけではありません。
どんな優秀なHDDでも、構造上いつかはデータ破損してしまいます。
始めに言っておきますが、これは脅しではありません。あなたのHDDはいつか壊れます、必ず。
10年後かもしれませんし、明日かもしれません。実際に私が過去に使用していたHDDは新品で購入してから約4年で書き込みも読み出しもできなくなりました。ある日突然です。
我々は何を学ぶべきかと言うと、バックアップは常に取るべしという当たり前すぎる教訓です。
そこで「NASを導入してみてはいかが?」と提案するのが本記事の内容になります。
NASはネットワーク上のストレージ
一般的に外付けHDDはUSBケーブルで接続します。一方で、NAS(Network Attached Storage)はその名の通りネットワークで接続します。
すごーく簡単に違いを説明すると下記のような感じです。
まあ、外付けHDDならわかりやすいかと思います。USBフラッシュメモリがすごくなったみたいな感じですから。
NASはただのストレージってだけではありません。外付けHDDにはできない多様な機能があるのですが、記事の後半で少しだけ触れます。
NASを導入するメリット3つ
単純に外付けHDDの上位互換なので、メリットは数え切れないほどあります。その中でも特に強烈なメリットを3つ紹介します。
メリット①最強のバックアップがとれる
Synology DiskStation DS218+のような2ベイ以上(HDDを2台)のNASキットなら自動でバックアップをとってくれます。
万が一片方のHDDが死んでも、データは保存されます。
そして壊れたHDDを新しいものに交換すれば、また同様のバックアップ体制を構築できます。
例えば2ベイで一般的なRAID1という構成(後述)にしていれば、
- 2台同時に故障(天文学的確率)
- 1台故障で新品を用意する前にもう一台も故障
という場合以外はデータを失うことはありません。
メリット②複数の端末からアクセスできる
PCからは普通のストレージのようにアクセスできるし、スマホからも専用アプリでデータにアクセスできます。
写真や音楽ファイルに関しては専用のプレイヤーアプリもあり、スマホのストレージを圧迫することなく大量の写真や音楽を持ち出すことができてしまいます。
メリット③CPUやOS搭載でデータ保存だけじゃない
スマホのようにアプリをインストールして、色んなことに応用したり自動化したりできます。
本当にスマホアプリのようにSynology謹製アプリだけでなく、サードパーティ製のアプリまであります。
写真管理にオススメのアプリを2つ紹介します。
Synologyの対応製品を買えば、当然無料で使用できます。
Photo Station
写真の管理に特化したアプリ。
エクスプローラー(MacだとFinder)では手が届かないかゆいところまで網羅できて便利。
Cloud Sync
これが強すぎる。
特定のフォルダーを自動的にクラウドサービスと同期してくれるアプリです。私は写真を保存しているフォルダーをAmazon Driveと自動で同期させています。
- 互いに完全同期
- 一方の変更だけを反映(どっちかでファイル消してももう一方では残ったまま)
とかも決められるし、同期するスケジュールも曜日と時間で決められます。かゆいところまで手が届きすぎている。
NASでバックアップ体制を築きつつ、同時にしかも自動でクラウドにもバックアップできるという黄金の二段構えです、いや、三段構え?
NASのデメリット
いい事づくしで、性能面では外付けHDDの完全上位互換。そんなNASのデメリットも紹介します。
逆にこれがあったせいで、いままで私はNASの導入ができていなかったのです。
これはSynology DiskStation DS218+に限らず、NAS全般で言えることですね。
デメリット①リード&ライトが遅い
あくまで「有線接続する外付けHDDと比較して」の話です。ネットワーク経由なので当然ですね。
データ転送の際にもたつきを感じる程度でLightroomによるRAW現像には全く支障ありません。
しかも、専用アプリやソフトを使えばこの難点も克服できます。写真や動画管理アプリ上で再生するなら、読み込み時間も気にならない程です。
なお技術の進歩でネットワーク通信の速度が上がれば、このデメリットは小さくなっていくでしょう。でも同時に有線通信の速度も向上するはずなので、「デメリット解消!めでたし!」とはならないでしょう。
デメリット②導入までのハードルが高い
- 準備しなければならないもの(後述)
- インストールしなければいけないドライバ
そのどれもが難易度高そうに見えるんですよね。RAIDを構築とか、設定とか。
その代わり、一度導入してしまえば以降は普通のストレージとして使えます。
Synology DiskStation DS218+は画面のとおりに進んでいくだけで、基本的な設定はできてしまいます。
そのおかげでハードルは低いですが、「どんな人でもカンタン!」と紹介できるほどではないので、いまのところデメリットに数えられると思います。
NAS構築に必要なもの4つ
NASはNASキットを購入しただけでは使えません。他に必要なものをまとめておきます。
1.NASキット(2ベイ以上推奨)
これが今回ご紹介しているSynology DiskStation DS218+です。
このとき注意して欲しいのが、使えるHDDの数。
前述したようなバックアップを取っておくには2ベイ以上である必要があります。
これにHDDをセットすると使えるわけです。
簡単な組み立てが必要になります。組立方法はすごく簡単なんですが、写真もたくさん撮影してあるので追って別記事で解説します。
2.HDD(2台以上推奨)
もちろん1台でもNASの利用は可能です。しかし当ブログとしては、HDDを2台以上使うことを強く推奨します。
理由はNASの一番のメリットでもある「データの冗長性を高める」ため。
平たく言えば、自動バックアップ環境を作ってHDD故障のリスクに備えるということ。
自動バックアップの環境として、
- 2台以上あればRAID1
- 4台以上あればRAID5
をそれぞれ構築できます。
詳しい説明は割愛しますが、組めるならRAID5を組んだ方が容量の面で有利です。
安全性という意味では、RAID1でも申し分ないです。よっぽど高画素機で連写しまくる人でなければ、2ベイのNASキットでRAID1を組めば問題ありません。
動作確認済みのHDDリストから選んで準備してくださいね▼
互換性リスト | Synology Inc.
ちなみに私は下のHDDを2枚購入しました。
3.有線ネットワーク
NASは有線接続が基本です。Synology DiskStation DS218+ならLANケーブルは同梱していますが、有線環境の有無は確認しておく必要があります。
モバイルルーターのような無線環境しかない場合には、イーサネットコンバータが別途必要になります。
4.パソコン
NASを管理するためにパソコンは必須です。
スマホからもNASにアクセスできるとメリットで述べましたが、その環境の構築にパソコンが必要になります。
ソフトのインストール方法は後日、別記事で詳しく解説しますね。
今日のぐうの音
こんな感じで、我が家にNASを導入してみました。
繰り返しになりますが、HDDは何の前触れもなく壊れます。消えて欲しくない大切な写真があるのなら、NASによるバックアップ体制を1日でもはやくしくべきです。
NASの導入を期に、写真データの管理方法を見直しています。なかなか難しいですね、これ。Lightroomとの絡みがね。
今いろいろいじっていますが、満足の行く形になったら改めて紹介しようと思います。乞うご期待。
この商品は「2018年ぐうの音管理人の生活に革命をもたらしたガジェット9選」にノミネートされています!
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