こんにちは、るびこです。
中望遠に病みつきになってしまいました。
これまで焦点距離を変えられるズームレンズのほうが圧倒的に有利だと思っていたんですね。ごめんなさい。
レンズ沼に足を踏み入れている人たちが、単焦点を集める理由が少しわかった気がします。
理系男子によるコスパ算出
大手メーカー勤務の筆者が、その経験をもとに製品の本当のコストパフォーマンスを評価するコーナー
価格の手頃感 | |
---|---|
生活への影響度 | |
長く使えるか | |
スペックに現れない価値 | |
所有する高揚感 |
総合コスパ:
僕を単焦点の世界に踏み入れさせたレンズ。安いが侮るべからず
>同じコスパ評価の製品一覧
「価格の手頃感」、「生活への影響度」が高ければ高いほどコスパも高くなり、逆に「スペックに現れない価値」が高くなるとコスパは低くなります。なお「所有する高揚感」はコスパ算出の対象外。
1本は持っておきたい単焦点
私が所有しているのは、
- 広角ズームSEL1635Z
- 標準ズームSEL2470Z
- 望遠ズームSEL70300G
- 単焦点オールドレンズ数本
そろそろ純正の単焦点が欲しいところ。
SONY純正の安い単焦点は以下の3つ
- 広角のSEL28F20
かなり気になるけど、広角はスマホでもいいかなあ - 標準のSEL50F18
撒き餌レンズは嫌だし、AFがうるさくて遅そう - 中望遠のSEL85F18
せっかくの単焦点でボケを表現しやすいけど、使いづらそうな画角
一番おもしろそうな、SEL85F18を買うことにしました。Lens Blogのナカケンさんが激推ししてたのも理由の一つです。
参考リンク: 独特の世界観。「Nikon Ai AF Nikkor 85mm F1.8D」の魅力を紹介します。 | Lens
中望遠単焦点レンズってSONY Eマウントでも結構充実してるんですね▼
SONY Eマウント望遠単焦点レンズまとめ|フルサイズ対応を価格別に | SONY Eマウントレンズを考える
SONY FE85mm F1.8(SEL85F18)開封の儀
お決まりのシナバー(オレンジではない)の箱。
ソニーストアで新品を購入しました。3年保証付きで55,960円、安い!5万円のレンズが安いと思う日が来るとは・・・
説明書とか、保証書とか。レンズとか、レンズフードとか。
お高めのレンズを買うとついてくるポーチはGもZもつかないこのSEL85F18には付属しません。
前玉が大きいですね。でも構成枚数が少ないため軽いです。
バヨネット式の丸型フードが付属します。フードは樹脂製で高級感はありません。が、安っぽくもないかな。
α7 IIに装着するとこんな感じ。はじめは外見は気に入っていませんでしたが、だんだんと気に入ってきました。
重量バランスも、軽量なα7 IIとはいい感じ。
つけっぱなしにしたい!軽さが魅力
実測429gという軽さ。
取り回しが良くてつけっぱなしにしておいて、さっと持ち出せるし、使うか悩んでも取り敢えず持ち出せます。
▼私が持っているFEレンズと大きさを比較してみます。
左から
- 広角ズームSEL1635Z
- 標準ズームSEL2470Z
- 中望遠単焦点・SEL85F18 ←NEW!
- 望遠ズームSEL70300G
標準ズームとほぼ同じ大きさですが、レンズフードを逆付けすると・・・
やっぱりF1.8の単焦点は小さいですね。軽くていい!
中望遠の単焦点はめちゃくちゃボケる
ボケを大きくするには以下の条件に気をつけます。構図とカメラの設定です。
上記の構図を意識すれば、スマホのカメラでもある程度ボケを表現することもできます。
カメラ側の条件を満足するのが、中望遠単焦点ってわけです。焦点距離85 mmだし、開放F1.8だし、フルサイズセンサーだし!
ズームレンズじゃ味わえないボケ味
浅い被写界深度が全身ポートレートもくっきり際立たせます! こんな感じの写真が撮れると、「このレンズを買ってよかった」と思えます。
F4通しの標準ズームのテレ端では被写体を浮かび上がらせることは正直難しいです。
ついつい絞り開放で撮りたくなるよね
写真によって適切な絞りは様々なのは分かっています。でも、せっかく開放F値の小さいレンズを買ったら開放で撮りたくなってしまうもの。
私にとっては初めての被写界深度の浅さに戸惑いました。開放でバストアップのポートレートだと、片目はジャスピンでももう一方の目はピントを外すことも。
デュアルカメラのスマホポートレートならこんなミスはないんだろうなあ。話は逸れるけど、技術さえ進歩してしまえば、レンズ交換式カメラなんて不要になる時代が来るんでしょうね。
ボケさせてわかるボケの質
ズームレンズばかり使っている時は気にしてませんでしたが、ボケが大きくなれば気になるのがボケの質。
▼こんなに大きな玉ボケが簡単に出来るんですもの
割りとレンズの中央寄りではありますが、口径食がみられます。
余談ですが、ほとんど真っ暗なのにこんなに明るく撮れるF1.8すごい。
口径食を気にしなければ、変に輪郭が強調されることもない素直なボケだと思います。
ぐるぐるボケという “非点収差” がずごいオールドレンズも使いますが、それはまた話が別。
使いづらい?85mmという画角
スマホのような広角なら、ある程度何でも撮れてしまいます。人でも建物でも、風景でも。
一方で、中望遠である85mmは被写体を選びます。建物は入りきらないし、風景も遠景しか撮れません。
しかし、被写体をぐっと引き寄せて撮ることができます。まるで飛び道具のよう。
スマホで培った「広角が普通」という感覚を捨てて、「写真は切り取るもの」と思えば面白いほど使いやすいです。
85mmといえばポートレート
ということで、先日のCP+の美人コンパニオンさんを掲載させていただきます。
今日のぐうの音
広角域はスマホに任せて、中望遠の単焦点一本で出かけてみるというのも案外面白いです。
このSEL85F18を購入してからは、こればっかり持ち歩いています。
写真を撮りに出かけるときも、広角ズームのSEL1635Zと2本持てば、大抵なんでも撮れてしまうような気がします。
新品で5万円台と、とってもお安いので初めての単焦点にもぜひ。
関連記事
頼もしい神レンズ、SEL1635Z▼ www.gu-none.com
運動会や航空祭、動物園などイベントで役立つ望遠ズーム▼
www.gu-none.com
ぐるぐるボケに定評のあるオールドレンズ▼
www.gu-none.com
SEL85F18
レビュー記事> 【安いEマウントレンズ】SONY SEL85F18のレビュー|単焦点のボケ味を楽しむ
SEL1635Z
レビュー記事> Eマウント神レンズとの呼声高い広角ズームレンズ “SEL1635Z” を購入しました|使うと分かる広角の素晴らしさ
SEL70300G
レビュー記事> 悩んだ末FEマウント望遠レンズSEL70300Gを購入しました!圧縮効果レビュー【SONY α7II】
[…] SEL85F18のレビュー記事:【安いEマウントレンズ】SONY SEL85F18のレビュー|単焦点のボケ味を楽しむ […]