オールドレンズ沼からこんにちは、るびこです。
あなたの常用レンズはなんですか?
私は最近はすっかりロシアのオールドレンズ・JUPITER-12にハマっています。つけっぱなし。
このJUPITER-12、小型で取り回しのいいレンズなのに、脱いだら(カメラボディから外したら)それはもうすごいんだから。
そんなJUPITER-12の魅力をご紹介します。
理系男子によるコスパ算出
大手メーカー勤務の筆者が、その経験をもとに製品の本当のコストパフォーマンスを評価するコーナー
価格の手頃感 | |
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生活への影響度 | |
長く使えるか | |
スペックに現れない価値 | |
所有する高揚感 |
総合コスパ:
フルサイズコンデジを作れる素敵レンズ
>同じコスパ評価の製品一覧
「価格の手頃感」、「生活への影響度」が高ければ高いほどコスパも高くなり、逆に「スペックに現れない価値」が高くなるとコスパは低くなります。なお「所有する高揚感」はコスパ算出の対象外。
異形の後玉|オールドレンズ・JUPITER-12
こうやってみると一見普通のレンズ。
Amazonでも中古が出品されているときもあります。
- 焦点距離:35 mm
- 開放F値:2.8
と余裕を持ったスペック。小型にまとまっています。
でも、180°回転すると・・・
この後玉たるや・・・脱いだらすごいってやつ?
フランジバック>バックフォーカスなレンズなんて初めてみます。
取り扱い怖すぎ
でもなんかワクワクしますよね。どんな写りをするのか気になる気になる。
ちなみにLeicaのスクリューマウントです、レンジファインダー用。L39とかM39と書いてあるマウントアダプターを使用します。詳しくは後述。
※注意:APS-C以下のミラーレスだと内部構造と後玉が干渉する可能性があります。フルフレームのα7シリーズかレンジファインダーカメラで使用してください。
レンズキャップをつけても分かる、異形の後玉
かなり軽い。118 g
マウントアダプターと合わせても223 g
マウントアダプター、レンズと同じくらいの重さあるじゃんか。
「Leica Lマウントでヘリコイドつきマウントアダプターを使うためのほんの少しの工夫 – 理系男子のぐうの音」でも紹介していますが、SONY α7IIのFEマウントを一度Leica Mマウントに変換し、さらにL39(M39)に変換してます。
ヘリコイド付きのマウントアダプターで接写できるようにするためです。
使用しているマウントアダプターは以下の2つ▼
SONY α7 IIに装着|ちょうどいいサイズ感
ジャストフィット!!
片手で振り回せます。35 mmはだいたい何でも写せるので最近はつけっぱなしです。軽さは正義!
デフォルトでちゃんと指標が上にきます。最短撮影距離は1 mですが、ヘリコイドを使えば20 cmくらいまで寄れます。テーブルフォトも楽勝!
1 kg切ってます。フルサイズということを考えれば羽毛のような軽さ。軽さは正義!
絞りを変えるのが面倒くさい
欠点は絞りです。
前玉のところに絞り環があるのでちょっと面倒くさい。
前玉を覗き込んで絞り環を回す必要があります。無段階で変えられるのはいいかもしれませんが。
絞りが五角形です。ボケも五角形になります。これが9枚の円形絞りなら最高だったなあ。
ピントは無限遠よりちょい手前、絞りは8〜11、SSは125の「写ルンです仕様」にして何も考えずシャッター切れるようにして遊んでます。
暗いときはストロボを付けてみましょう。これでほぼ写ルンですになります。
JUPITER-12の作例
露出を少し直した写真を貼ってみます。WBは若干いじっているものもありますが、コントラストや彩度は撮ったままです。
35 mmの広角感を出したくて。50 mmじゃこうはならない気がする。
逆光耐性は当然ながら悪いです。ゴーストも五角形に出ています。オールドレンズならそれでもいいと思わせてくれるところが好き。
ボケはざわついているかも。F5.6か8くらいだったと思います。
今日のぐうの音
最近の常用レンズ・JUPITER-12を紹介してみました。
これを使い始めてからSONY α7IIを持ち出す回数が増えました。35 mmの使いやすさと、なによりその軽さで。
MFでの撮影なので両手を使うんですが、無限遠で絞る「写ルンです仕様」にしてあげれば、片手でカシャカシャ撮れて本当に心地良い。
さらにオールドレンズ沼にはまってしまいました。