こんにちは、るびこです。
前回の記事、結構反響がありました。▼
血液型性格診断が大嫌いな僕が考案する絶対に当たる血液型占い – 理系男子のぐうの音
はてブの中に「遺伝」に関係する話があったので、ちょっと触れてみたいと思います。
なるべくわかりやすく書いたつもりですが、理系チックな内容なのでそもそも興味のない人は読むのをやめてトイレの記事でも読んでください▼
【飛散で悲惨】ぼくが家では絶対に立って用を足さないたったひとつの理由 – 理系男子のぐうの音
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そもそも遺伝とは？
親に似るってやつです。簡単に言うと。
それってどんな仕組みなんでしょうか？
遺伝子とかDNAとかについて解説していきますね。
DNAについて
小さい単位から行きましょうか。
DNAとは化学物質の名前です、デオキシリボ核酸。
塩基が４種類（５種類）あってその組み合わせが情報を持っています。
ちなみに「食塩」も化学物質の名前ですよ。
簡単に言うと、、、
設計図を書くための規格の決まった方眼紙だと思ってください。
遺伝子について
遺伝子とはDNA（RNA）によって書かれた情報のことです。
何の情報なのかって言うとタンパク質です。
遺伝子の各部分と一つのタンパク質が完全に対応しています。
DNAが一つでも違うと、出来の悪いタンパク質になったり、タンパク質が全く合成できなくなります。
簡単に言うと、、、
方眼紙に書き込む設計図の内容だと思ってください。
DNAはハードで遺伝子はソフトみたいなイメージでしょうか。
ちなみに、よく耳にする「受け継がれるDNA」ってのは間違い。
DNA自体は人間に限らずどの個体も同じものです。物質名だからね。
「受け継がれるDNA配列」なら大正解。
DNA配列は親子で引き継がれるので。それか「受け継がれる遺伝子」かな。
染色体って？
染色体は人によってはあんまり馴染みがないかもしれません。
DNAが繋がって糸みたいになって、その糸をより合わせることでできる紐みたいなもの。
この紐の何が大事なのかというと、この紐の単位で親から子に引き継がれるんです。
そう、「受け継がれるのは染色体」なんです。
一つの紐に、たくさんのタンパク質の情報が記載されています。
それがヒトでは23種類、各２本ずつで計46本です。
簡単に言うと、、、
何枚もの設計図をファイリングしてあるクリアファイルみたいなものです。
それぞれの設計図が一つひとつのタンパク質に対応しています。
そのファイル23個が一つの箱に入って１セットの遺伝情報ってことになります。
父からもらった一箱と、母からもらった一箱。あわせて46のファイルを持つことになります。
遺伝についての解説は以上！
いろいろ突っ込みどころはあるかと思いますが、大筋はこんな感じ。
血液型と一緒に性格は遺伝しないの？
答えは「する可能性はある」です。
性格を決める遺伝子って定義がすごく難しいんです。
だって遺伝はタンパク質の単位で、性格を決めるタンパク質の種類や数はわからないからです。
「連鎖」という概念
難しそうに聞こえますが、同じファイルの中に入っている設計図同士を「連鎖している」と言います。
ここでは簡単に「几帳面さはある一つのタンパク質の有無で決まる」としましょう。
ちなみに血液型は単一のタンパク質の性質で決まることが知られています。血液型の設計図にはA型タンパク質かB型タンパク質のどちらかの図面が書き込んであるものとします。
O型とAB型は少々複雑なのでここでは無視しますが考え方は同じです。
そして几帳面タンパク質の設計図と、血液型の設計図は連鎖しているとします。
- 父
A型（AO）で几帳面 - 母
B型（BO）で几帳面でない
という親から生まれた子供がA型なら几帳面
B型なら几帳面ではなくなります。
連鎖していればこのようなケースは確かにありえます。
でも、A型の設計図と几帳面タンパク質の設計図がセットになっている保証はどこにもないんです。
設計図それ自体は独立してますから。
家庭によっては
- 父
A型（AO）で几帳面でない - 母
B型（BO）で几帳面
という両親からはA型で几帳面でない子供が生まれてくるわけです。
結局、遺伝のことを考えても家族をまたげば血液型と性格は関係ないってことです。
今日のぐうの音
血液型と性格の遺伝子が連鎖しているから血液型と性格は相関がある
というのは、親子間なら万が一くらいでありえるかもしれません。
でも、文字通り血のつながっていない間柄では、この理論は一切通用しないのでご注意ください。
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