2021年最後は懺悔エントリー。
今年購入したカメラやレンズを振り返る。おそらく自分史上最もたくさんのレンズを購入した1年だったと思う。反省も兼ねて記事にまとめて、2022年はどんなレンズを買うべきかを一度整理しておきたい。
そしてレビューも作例も上げずに手放してしまったカメラやレンズの供養も兼ねている。
2021年初のカメラ・レンズ
まずは年初に持っていたカメラとレンズをおさらいしておく。
カメラボディ(購入した順)
- SIGMA fp
- LUMIX G99
この2台はバッテリーが共通で、本当に相性がよかった。
レンズ(購入した順)
- Helios 44M-6
- SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary
- GIZMON Ultulens
- Leitz Summaron-L 3.5cm F3.5
- Asahi-Opt Super-Takumar 50mm F1.4
- Leitz Summarit-L 5cm F1.5
- Leica Elmar-C 90mm F4
- LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6
- SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art
- LUMIX G VALIO 14-140mm F3.5-5.6
- LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7 ASPH.
カメラボディ2台、レンズ11本、僕の2021年はここからスタートした。
1〜4月:あまり写真を撮らない
変化なし。嵐の前の静けさか。当時はずっとSIGMA fpをメインカメラとして使うつもりでいたし、5月から狂ったようにレンズを買い漁るとは全く思ってもいなかった。
5月:急にマウント変更
IN
- SONY α7C
- SEL2860
- Minolta M-Rokkor 28mm F2.8
- Asahi-Opt Super-Takumar 28mm F3.5前期
写真を撮りたい意欲はあるのに気持ちが乗らないなら「新しい機材を買えばいいじゃない」ということでEマウントに乗り換えた。
詳しい理由はこちらの記事で>SIGMA fpからSONY α7Cに買い替えた3つの理由
SONYのカメラにはMinoltaのレンズだよね、ってことで曇り玉のM-Rokkorも購入。やっぱりクリアな28mmも持っておきたくてSuper-Takumarも購入。
OUT
- SIGMA fp
- SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary
- LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6
- SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art
メインシステムをEマウントに変更するに伴いLマウントの機材は手放したわけだけれど・・・SIGMA fpを手放したことは後悔している。唯一無二のカメラだったなあ。安くなったら買い戻すかも。
6月:シネレンズに手を出す
IN
- PO3-3M 50mm F2
ミラーレスにマウントアダプターをつけるなら、レンジファインダー用のレンズが断然バランスがいい。でも一眼レフ用のレンズに比べてレンジファインダー用のレンズは高価なのが頭の痛いところ。
もっと気軽に楽しみたい・・・と思っている矢先に見つけたのがシネレンズだ。レンジファインダーようにマウント改造されたものが市場に多く出回っている。フルサイズ用に設計されているわけではないが、PO3-3Mはイメージサークルはなんとかフルサイズをカバーしている。
中央の解像具合と周辺の乱れ具合が面白かった。50mmなのでなんとなく距離計連動する。
7月:追いシネレンズ
IN
- Helios-33 35mm F2
次に入手したのが同じくシネレンズのHelios-33。正直あまり使いこなせないまま手放してしまった。気に入らなかった理由は前述のPO3-3Mに比べて明らかにマウント改造のクオリティが低かったため。あまり持ち出したいという気持ちになれず、作例もほとんどない。というかフルサイズでは完璧にケられていた。
8月:Leica M10-R導入
IN
- Leica M10-R
- Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical VM
ここでM型Leicaを購入。Summaron 3.5cmとSummarit 5cmで自分の用途には十分と考えた。でもきちんと写る35mmも一応持っておくか、ということでAPO-LANTHAR 35mmを購入。これでMレンズシステムは完成・・・と思っていたが、甘かった。
Leica M10-R購入までの話は詳しく記事にしているのでここでは割愛する>Leica M10-Rレビュー|レンジファインダーと高画素機の意外な相性
ちなみにAPO-LANTHARはこれまで30本以上レンズを使ってきた中で、一番抜けが良くて気持ちいい描写のレンズだった。
レビュー記事>Voigtlander Apo-Lanthar 35mm F2 Aspherical VMレビュー|最強の万能レンズ
OUT
- Helios 44M-6
- Asahi-Opt Super-Takumar 50mm F1.4
- LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7 ASPH.
- Minolta M-Rokkor 28mm F2.8
- Asahi-Opt Super-Takumar 28mm F3.5
APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical VMを買うために金策したようだ。M42など距離計連動しないオールドレンズは全て手放している。M-Rokkor 28mm F2.8はLeica M10-Rで35mmのブライトフレームが出るので使わなくなりそう、と思い手放した。
9月:はじめての(ほぼ)現行Leicaレンズ
IN
- Leica Summicron-M 50mm F2 4th
やっぱりちゃんと写る50mmも持っておきたい、と思ってLeicaの撒き餌レンズことSummicron-M 50mmも購入。自分にとっては35mmと50mmで十分で、どちらの画角もオールドと現行を持っている。これで今度こそMレンズシステムは完成したかに思われた。
本当によく写る。1979年設計のレンズ構成のままというのがにわかに信じられない。センサーに合わせてレンズを設計するのではなく、レンズに合わせてセンサーを設計しているLeicaボディを組み合わせているからこその描写なのだろうか。
Summicron 50mmのレビュー記事>Leicaの撒き餌レンズ!Summicron-M 50mm F2 4thレビュー
OUT
- SONY α7C
- SEL2860
- PO3-3M 50mm F2
- Helios-33 35mm F2
自分にAFは不要と決心がついてα7Cを手放した。Summicronを買うにはこれくらい手放さないと軍資金が足りなかったというのも理由の一つ。同時にL39マウント改造で距離計連動に難ありのシネレンズ2本も手放した。これらのシネレンズは買った時より高く売れた。
10月:広角を求めて
IN
- MS-OPTICS Apoqualia 2/28 III
- LUMIX G MACRO 30mm F2.8 ASPH. MEGA O.I.S.
- Leica Summicron-M 35mm F2 ASPH.
先月「自分にとっては35mmと50mmで十分」と言ったな、あれは嘘だ。
お出かけに50mm一本だけ持っていくとちょっと狭い時がある。だから35mmも持っていくと、ならずっと35mmでいいやってなる。28mmと50mmの組み合わせがちょうどいい。確かiPhoneが初めて背面のカメラを2つにした時もこのくらいの画角の組み合わせだった気がする。
Leica M10-RにApoqualia 2/28をつければ、それはほぼGRだ。写りはかなり癖があってイメージ通りの写真を撮るのは(レンジファインダー機だと特に)難しい。でもそれが楽しい。
レビュー記事>唯一無二の薄型大口径MS-Optics Apoqualia-III 2/28レビュー
LUMIXの標準マクロは物撮り用。
APO-LANTHARがちょっと大きくて取り回しが悪く感じて、Summicron-M 35mm F2 ASPH.に買い換えた。現行のアルマイトのモデルだ。
正直なところ写りはAPO-LANTHARの方が感動的だったが、ボディとのマッチングや小ささはSummicronに軍配があがる。
レビュー記事はこちら>王道のレンズLeica SUMMICRON-M 35mm F2 ASPH.レビュー|最後に残す1本の予感
OUT
- Leica Elmar-C 90mm F4
- Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical VM
稼働率の低かったMマウントの中望遠も手放して、本当にメインカメラのレンズは35mmと50mm(と28mm)のみになった。
11月:久方ぶりのオールドLeica
IN
- Leica Summilux-M 50mm F1.4 1st 初期
- FOOKH
偶然入ったレモン社から救出した貴婦人。現物を見てリアル店舗で購入したレンズは2021年最初で最後だった。
すでに持っているSummarit 5cm F1.5とほとんど同じレンズ構成で、どう使い分けるか当初は悩んだ(ならなぜ買った?)。けれどSummiluxの方がやや落ち着いている気がする。Summaritの方がガラスが柔らかいので扱うのも気を遣うし、意外と使い分けはできていると思う。
12月:フード沼
IN
- XOONS
- XOOIM
- MS-OPTICS Apoqualia 1.3/35 II SLIM
11月〜12月でオールドLeicaのフードを集めた。
かつては「逆光でハレーション出してなんぼ、ゴーストはむしろ表現に取り入れたい」なんて思っていた。M型Leicaを使い始めてからは
- ファインダーで撮影結果がわからない
- 当時の設計者が望んだ性能をできる限り発揮させたい
という理由からフードを買い集めた。結構お高いのね。
10月に買ったApoqualia、11月に買ったSummiluxで滲み描写にすっかりハマってしまった僕は35mmでも滲むレンズが欲しくなった。SummicronはもちろんSummaronもかなり優秀で滲みは見られない。35mmの癖玉といえば球面Summiluxがまず候補に上がるが、
- 昨今の相場は上がり過ぎている
- シルバーのLeicaとSummilux 35mm F1.4 2ndのブラックはイマイチ合わない(APO-LANTHARの反省がある)
- 広角で最短1mはちょっと使い勝手が悪い
という、ここまで訳のわからない理由でレンズを買い足してきた人間とは思えないほど合理的な理由で球面Summiluxはパス。そこで白羽の矢が立ったのがMS-OPTICSのApoqualia 1.3/35 III SLIMというわけ。おそらく球面Summilux以上の癖玉で、2021年末の時点では全く使いこなせていない。MS-OPTICSのレンズは優等生とは正反対で、使いこなし甲斐がある。
今日のぐうの音
2021年末時点で手元にあるのが
カメラボディ
- LUMIX G99
- Leica M10-R
レンズ
- GIZMON Ultulens
- Leitz Summaron-L 3.5cm F3.5
- Leitz Summarit-L 5cm F1.5
- LUMIX G VALIO 14-140mm F3.5-5.6
- Leica Summicron-M 50mm F2 4th
- MS-OPTICS Apoqualia 2/28 III
- LUMIX G MACRO 30mm F2.8 ASPH. MEGA O.I.S.
- Leica Summicron-M 35mm F2 ASPH.
- Leica Summilux-M 50mm F1.4 1st 初期
- MS-OPTICS Apoqualia 1.3/35 III SLIM
年初と比較すると
- カメラボディ:2台 → 2台(2台購入、2台売却)
- レンズ:11本 → 10本(12本購入、13本売却)
レンズが減っているし、機材整理できている・・・?
さて来年は何を買うべきか。
レンズ構成的には望遠レンズが欲しいところだけれど、買ったところで使う場面が思い浮かばない。ので欲しいとは思わないな、今のところ。Summicron 50mmで撮っておいて100mm相当にトリミングしてもLeica M10-Rなら約1000万画素残っている訳だし、十分だよね。なんならSummarit 5cmでもF4くらいまで絞ればトリミングしても全く問題ない。
じゃあ超広角?となると外付けファインダーが必要になる。僕はX-Pro2を使って以降、出っ張りのあるカメラを持ち運べない身体になってしまったのでごめん被りたい。
となると・・・ゾナーやレトロフォーカスか?
僕は意図的にダブルガウス構成のレンズを選んできた。理由は僕が今まで使った中で最も印象に残っているレンズがPlanar T* 1.4/50だからだ。
事実Summicron 35mm ASPH.以外はダブルガウスを基本としたレンズ構成のレンズだ。Summicron 35mm ASPH.は何がベースになっているのかよくわからない(ご存知の方いたら教えてください)。
そろそろ別の構成のレンズも使ってみたい気もしなくもない。そんな僕におすすめのMマウントレンズがあったらコメントかTwitterで教えてください。
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