こんにちは、レンズ沼に片足突っ込んでる るびこ です。
ミラーレスカメラと同時にオールドレンズを購入し、その後ぐるぐるボケで有名なロシアレンズも購入するなど、どんどんレンズが増えていきます。
(ブログではまだ紹介していないオールドレンズもあります)
そして今回は、ちょっと珍しいレンジファインダー用の沈胴式オールドレンズを購入してみました。
その異形を作例とともにご覧あれ!
理系男子によるコスパ算出
大手メーカー勤務の筆者が、その経験をもとに製品の本当のコストパフォーマンスを評価するコーナー
価格の手頃感 | |
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生活への影響度 | |
長く使えるか | |
スペックに現れない価値 | |
所有する高揚感 |
総合コスパ:
この値段でLeicaっぽさを楽しめるのは最高だ
>同じコスパ評価の製品一覧
「価格の手頃感」、「生活への影響度」が高ければ高いほどコスパも高くなり、逆に「スペックに現れない価値」が高くなるとコスパは低くなります。なお「所有する高揚感」はコスパ算出の対象外。
レンジファインダーとは?【Leica】
出典:キャノン Canon CAMERA P レンズキット
▲こんな感じの覗き穴があるカメラです。
写ルンですみたいな。
一眼レフと違ってファインダー用のミラーがないため、フランジバックが非常に短いです。
したがって、基本的に一眼レフには装着できないんです。
せっかくフランジバックの短いミラーレス一眼のSONY α7IIを使ってるんだから、レンジファインダーカメラ用のレンズを使わない手はありません!
ちなみにLeicaは現在もレンズ交換式のレンジファインダーカメラを生産しています。
コンデジなら国内メーカーも作ってるんですけどね。
Leicaのレンジファインダー用のレンズは、古いものはL39マウント、新しいものはMマウントです。私はL39マウントのレンズを購入しました。
特殊な外観のロシアレンズ・FED 50mm F3.5(Industar-10)
最近のレンズに見慣れていると「何だこれ!?」
って感じですよね。
LeicaのElmarというレンズのコピーで、そっくりな外観なんです。
コピーレンズはロシアのお家芸ですから。
ちなみに本家Leica Elmarを買わなかった理由はそのお値段。
本家は4〜5万円するのですが、このFED 50mm F3.5は送料込み4,500円くらいで買えました。
▲こんな箱に入って届きました。
レンズケースとレンズキャップも付属していました。
レンズケース | レンズキャップ |
レンズキャップはゆるゆるだったので、裏側にマジックテープで植毛して引っかかりをいい塩梅にしました。
L39マウントをヘリコイドつきアダプターで使う
レンジファインダー用のレンズ、小さくて軽いし、個人的にはレトロでかっこいいと思うんですけど、弱点は最短撮影距離。
レンジファインダーはファインダーでピント合わせできないので、レンズの目盛りで合わせることになります。その目盛り大抵は1mからなんです。
焦点距離50 mmなのに最短撮影距離1 mはちょっときつい。
テーブルフォトも厳しいです。
そこで無理やり至近距離撮影を可能にするのがヘリコイド。
レンズアダプターが少し繰り出す事ができます。詳しくは後述します。
今回買ったマウントアダプターがこちら▼
Leica Mマウント用のアダプターです。
そしてそれに、L39マウントアダプターを噛ませて使用します。
バヨネットをスクリューに変換するだけのもので、とってもお安いです。
なんでこんな面倒くさいことをしているのかというと、L39マウントのアダプターにはヘリコイドつきのものが見当たらなかったからです。
裏を返せば、Mマウントレンズは追加投資なしで使えるわけですね。レンズ沼が捗る。
マウントアダプターをつけるとこんな感じです▲
マウントアダプターについては、下の記事に詳しく書きました▼
Leica Lマウントでヘリコイドつきマウントアダプターを使うためのほんの少しの工夫 – 理系男子のぐうの音
α7II装着するとめちゃくちゃカッコイイ(個人的には)
どーん!どうですか?
好みは別れるところだと思いますが。
個人的には黒とシルバーのコントラストや、奇抜なシルエットが好みです。
SONY α7IIのレビュー記事はこちら▼
【カメラ】はじめてのミラーレス一眼にSONY α7II購入!開封の儀と同時購入品を紹介 – 理系男子のぐうの音
FED 50mm F3.5なら沈胴できちゃいます
持ち運ぶときは、写真のようにレンズを沈胴させることができます。
ただし、同じレンズでも製造時期によって仕様が異なる可能性があるので自己責任でお願いします。
ボディが傷つくだけならまだしも、最悪センサーに傷が付く可能性もあります。
(レンズがセンサーに直接接触することはまずないとは思いますが)
上から見るとこんなに違います▼
撮影時 | 沈胴時 |
とっても小さい!軽い!
先程の写真にレンズキャップを装着してみました。
まるでレンズがついていないかのような薄さです。
重さも800 gと少し。フルサイズ機としては驚異的な軽さ。
機動力最強のスナップシューターではないでしょうか。
オールドレンズの写りは?作例を紹介します
まずはヘリコイドの威力が分かるものを。
▲ヘリコイドなしでは最短でこのくらいです。
▲それがヘリコイドを使えばここまで近接撮影できます。すごいでしょ?
▲逆光にはとことん弱いです。盛大なフレア。
これはこれでいい味だと思います。
▲ゴーストも出ます。少し汚いゴーストですね。
▲古めかしい色乗りですね。周辺減光も見られます。
▲かと思えば、この写真は現代っぽい色じゃないですか?
中心の解像度も悪くなさそう。
▲このハチさん、下の写真をトリミングしたものです。
中央なら解像度もなかなかのもの。
今日のぐうの音
このレンズ、かなり気に入っているのでちょっと出かけるときはこれ一本でいこうと思います。
軽いは正義!
ピントはあまり考えずに、絞ってパシャパシャ撮るのが楽しいのです。
レンジファインダーっぽい使い方。
ミラーレス一眼を使用している方はレンジファインダー用のレンズも検討してみてはいかがでしょうか?
一眼レフユーザーはサブでミラーレス買おう!オールドレンズは安いのに楽しいぞ!
使っているマウントアダプターはこの2つです。
今回使用したマウントアダプターについて詳しくまとめた記事▼
www.gu-none.com
もう一本、レンジファインダー用のレンズをご紹介▼
www.gu-none.com
同じくロシアレンズ、Helios44のレビュー記事です。
特徴的なボケ方をします▼
www.gu-none.com
はじめてオールドレンズを購入したときのレビューです▼
www.gu-none.com