自作キーボードErgo42 towelを作ったのがおよそ1ヶ月前。それからほぼ毎日使っています。
従来の既製品のキーボードと比較したら、左右分離に格子配列とクセの強いキーボードですが、筆者は慣れたのでしょうか?
自作キーボードErgo42 towelの気に入っている点、イマイチ使いこなせていない点、今のところ完成形だと思っているキーマップについて解説していきます。
自作キーボードのビルドログはよく見かけます。でも完成したキーボードとしてのレビューはあまり見かけないので、これから自作キーボードErgo42 towelを作ろうと思っている人の参考になるかと思います。
自作キーボードErgo42 towelの特徴
先述の通り自作キーボードErgo42 towelは既製品のキーボードの常識を覆すようなキーボードです(多くの自作キーボードがそうです、だからこそ自作の意味がある)。初めは戸惑いましたが、2週間使い続ければすかり慣れました。なんの違和感もなくタイピングできます。
だからといって、いわゆる普通のキーボードが使いづらくなるかというと、そんなことはありませんでした。しかも日本語配列のキーボードで、です。これはいい意味で予想外でした。気持ちがスッと切り替わり、気持ちよく打てます。
むしろBをきちんと左手人差し指で打つようになったり、「ざ」と打つときにZもAも小指で打つようになったのは、自作キーボードErgo42 towelを使い初めてクセが矯正できて良かった点でした。
自作キーボードである
既製品のキーボードと大きく異なるのは、当たり前ですが「自作キーボードである」という点です。
自作キーボードなのでキースイッチやキーキャップも好きに選べることはあなたの想像通り。じゃあ組み立ててしまえば既製品と同じなのかというと、そんなことはありません。
組み立てた後に、長く楽しい最適化の旅が待っているのです。それはキーマップ(後述)だったり、キーキャップの変更だったり。
一度作ると想像以上に長く楽しめます。それが自作キーボードの世界。
左右分離型である
次にわかりやすいのが左右分離型であるという点です。これは自作キーボード選びで外せないポイントでした。
肩を丸めずタイピングできるし、キーボード間にiPadを置いたり本を開いたりできます。いいことづくめ。なんでみんな左右が繋がっているキーボードで一生懸命打っているんだろう、と不思議に思ってくるほど快適です。
あえてデメリットを挙げるとすれば、キーボード間をつなぐTRRSケーブルが邪魔ってくらい。
格子配列である
自作キーボードErgo42 towelのキーの並びを見ていただけるとわかりますが、縦方向に整列しています。既製品の多くのキーボードが1列ごとに微妙にズレていますよね。これはタイプライター時代の名残です。今となっては全く意味がありませんし、打ちやすさにも貢献していません。
そこでキーの大きさを揃えて、縦方向にもキーを整列させたのが格子配列です。正直言ってこれは慣れるまで苦労しました。しかし同じ指で打つキーは縦に並んでいますから、実のところ合理的です。
従来は斜め方向だった指の動きが縦方向に限定されるので、慣れてしまえばむしろ格子配列の方が心地いいくらいです。
詳しくは後述しますが、僕の場合テンキーのレイヤーも作っているので、格子配列のメリットをここでも発揮しています。
40%キーボードである
下記に簡単に説明を載せておきます。
- 一般的なテンキー付きのキーボード:だいたい100キー。
- 60%キーボード:上記からテンキーとF1~を除いたキーボード。HHKBとか
- 40%キーボード:そこからさらに数字キーを除いたキーボード。自作キーボードに多い
- 30%キーボード:最もスパルタンでミニマルなキーボード。いつか使ってみたい
自作キーボードErgo42 towelは40%キーボードに分類されます。おまけで8キー増えているので56キーもありますが。
キーが少ないのの何がいいかって、全てのキーにホームポジションを崩さず届くというところ。無くなったキーはレイヤーで補います。簡単に言うと「Shift+1」で「!」が打てるのと同じです。キーの同時押しに割り当てると言うこと。
ホームポジションを崩すより同時押しの方が実用的なだけでなく、使っていてとても気持ちがいいんですよ。全てが手中に収まっている感じ?
これは使ってみないと伝わらないと思います。60%のHHKBでもこの感覚は味わえるのでHHKBユーザーなら共感してくれるよね?
自作キーボードErgo42 towelの気に入っている点
ここまでで僕が自作キーボードErgo42 towelをいたく気に入っていることはお分かり頂けると思います。加えて気に入っている点を2点追加します。
自由度が高くて、どんどん自分の身体に馴染んでいく
自由度の高さこそ自作キーボードを作る一番の目的だと思っています。そして自由度の高さを生かしてカスタマイズすればするほど既成品の使い勝手からは遠く離れていきます。
学習コストはかかりますし、正直なところそのコストに見合うリターンがあるかもわかりません。ボタンを一つ入れ替えただけではじめはかなり戸惑います。
なんでそんなことをするのか、それはそれに自分が慣れていく過程が楽しいからに他なりません。たとえ些細な違いでも検証して・・・慣れて・・・完全に趣味の領域ですね。それがたまらなく面白いです。
四角くて持ち運びやすい
キーの数が少ないだけでなく、出っ張りも少ないので持ち運びに有利です。
有線なのが少し手間ですが、積極的に持ち出して使用しています。ここまで気にいるとは自作したときは思っていませんでした。知っていればもっと静音タイプのキースイッチを選んだのに。
話がそれましたが、このErgo42 towelの形状は携行性に優れているので、外出先でも使いたい人におすすめできます。
ちなみに省スペースでも好きな角度に立てかけられるZUGU CASEとMacBook Proでも使えるSatechiのUSB-Cハブはここでもお役立ちアイテムです。
自作キーボードErgo42 towelを使いこなせていない点
とはいえ自作キーボード初心者なので、まだまだ使いこなせていない部分もあります。
親指を使いこなせていない
親指にはスペースキー、エンターキー、バックスペースキーを配置しています。でも結局の所、スペースキーしか使えていません。エンターもバックスペースキーも右手小指で今までどおりの場所で押してしまっています。
使いこなせれば気持ちよさそうなんですけれど、そして右手小指には違うキーを配置できて夢が広がるし。これは今後の課題ということで。
文字タイピング以外の場面でキーマップのレイヤーにもたつく
文字を打つのならもう慣れて違和感全くなしです。でもたまに「おっと」と思うのが、文字を打たないのにキーボードを使うとき。
例えばブラウジングでカーソルキーをポチポチでスクロールしたいとき。僕はカーソルキーをレイヤーにしまいこんでいるので、2キー同時押ししないとだめなんです。
そんな場面で、もたついてしまうことが、たまにあります。
現在の自作キーボードErgo42 towelのキーマップ
とくとご覧あれ。
特徴は
- 通常の配列から大きく替えておらず、割とスムーズに移行可能
- Windows、Macどちらでも似た使用感(Windowsでは試してませんが)
- 数字キーは「0(ゼロ)」と「O(オー)」が重なっていてわかりやすい
- 右手テンキーが使える
- 矢印キーをレイヤーにしまったので右下にゆとりがある
こんな感じ。個人的なこだわりが詰まったキーマップです。
今日のぐうの音
改めて自作キーボードErgo42 towelをレビューしてみました。自作したということもあり、かなり思い入れは深いです。
Ergo42 towelはキー数も56とかなり余裕がありスパルタン過ぎません。振り返ると初心者の僕にはちょうどよい選択だったと思います。これから自作キーボードを始めたいという方にも自身を持っておすすめできるキーボードです。
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こうやって並べられるくらいキーボードを買い漁るようになるなんて思ってませんでした。
自作キーボードErgo42 towel
最終的にたどり着いた自作キーボード。何もかもが自分の思い通りになって最高です。あなたが今使っているキーボードで、押したことのないキーが一つでもあるなら自作キーボードを検討するべき!
> 自作キーボードErgo42 towel1ヶ月使用レビュー|左右分離・格子配列には慣れるのか
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市販品では最高のキーボード。
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