試着して、比べて、悩んで買った新しい革靴。安い買い物ではないので、大切に履きたいですよね。
そこで新品の革靴を初めて履く前にしておきたいケアについてご紹介します。一手間かけておくことでより長く使えるようになりますよ。
この記事では初めて本格的な革靴を買った人、靴磨きをしたことがない人に向けて、最低限の準備でできる方法を解説します。
[toc]
革靴は新品の状態がベストとは限らない
革には適度な油分が必要です。人間の肌と同じで、油分が不足すると最悪ひび割れしてしまうかも。
さて、買ってきたばかりの上の写真の革靴(紹介記事▶26歳。ALDEN(オールデン)の革靴を購入【ハワイのレザーソウルで買ったよ】)。最後に栄養補給のクリームを塗られたのはいつでしょう?そうです、出荷の直前ですね。
お店に何ヶ月間保管されていたかわからないので、もしかしたらパリパリに乾燥してしまっているかもしれません。そのまま履いたら、しゃがんだりして負荷がかかったときに・・・なんてこともあり得るわけです。
だから初めて履く前にはケアをしてあげましょう。
新品の革靴をおろす前のケア
特別なことではありません。普段あなたが靴を磨いているなら、同じように磨いてあげればOK。
しかしこの記事では「靴磨きなんてしたことないけど、初めて本格的な革靴を買った」という方に向けて、最低限のアイテムで簡単にできる方法を解説します。
おろす前のケアに最低限必要なもの3つ
履き始めてからの靴磨きを考えれば、もっと必要なものはあります。でもそれは履いていくうちに揃えていけばOK。まずは最低限必要なものを紹介します。
- シュークリーム
- 防水スプレー
- 着古した綿100%のTシャツ
シュークリームです。靴に合わせて有色のものでももちろんOK。この場合なら黒ですね。
新品の靴なら補色の必要は無いはずなので、上の写真のように無色でももちろん大丈夫。無色のほうが茶色の革のバッグ等にも使えます。まずは無色を持っておくのがいいかも。
革用の防水スプレーです。
雨の日に履かなくても、防水スプレーをかけておくと汚れも予防できますね。できれば革用をおすすめしたいですが、まずは万能タイプでもいいでしょう。
着古したTシャツ、絶対に綿100%のものを。これで革靴を磨きます。適当な大きさにカットしておくと便利。
履く前のケアはたった4ステップ
それでは早速ケアをしてみます。10分くらいでできてしまうと思いますよ。
ステップ1:靴紐を外す
いきなりですが、ここが一番面倒かもしれません。面倒ですが靴紐は外しましょう。上の写真では全て外していますが、外しにくければ一番つま先側は通したままでもOK。
靴紐を戻せるように、写真を取りながら作業しておくと後々便利ですね。
ステップ2:表面の埃を落とす
次に表面の埃を落としていきます。
本当なら馬毛ブラシで行いたいところですが、新品なら土埃はついていないと思うので、着古したTシャツで革の表面をなでてあげればいいでしょう。
くれぐれも強くゴシゴシとこすらないように。
ステップ3:シュークリームを塗布する
先ほどとは別の着古したTシャツの切れ端にシュークリームを少量とります。
革にクリームを直接つけず、布でなじませましょう。
薄く、均一に塗ることを心がけて。この状態では革の光沢がなくなり、くもったようになります。
最後に新しい布で余分なクリームを取り除きます。
このときに軽い力で素早く、クリームを革に馴染ませるようにこすれば、再び光沢を取り戻すはず。
ステップ4:防水スプレーを振る
最後に防水スプレーをかけておしまい。
写真を撮る都合でスプレーと靴を近づけていますが、十分に離して、かけ過ぎないように気をつけてください。
今日のぐうの音:長く履くには日頃のケアが大切
以上でおろす前のケアは終了です。適度に油分が補給され、負荷に耐えられる健康な革になりました。
靴底がゴムでなく革の場合は「ソールモイスチャライザー」を革底に塗るのも忘れずに。
基本的には同様のケアを月に1回程度行っていけば、革靴を美しい状態で長く使うことができます。半年くらいたって僕のように靴磨きにハマってきたら、ステインリムーバーや有色のクリーム、豚毛や化繊のブラシも導入すると更に楽しくなると思います。
ただし!馬毛ブラシだけは今すぐにでもあったほうが良いです。革靴のケアで最も大切なのは使用後毎回のブラッシング。この記事では着古したTシャツでホコリを落としましたが、理想は馬毛ブラシ。
この記事で使った3つに加えて、馬毛ブラシは必須です。
たとえどんなに酔って帰ってきても、馬毛ブラシで革靴のブラッシングだけは僕は忘れずに行っています。
もし何もケアせずに革靴を数回使用してしまっても大丈夫。なるべく早くクリームを塗ってあげましょう。
それではよい革靴ライフを。
[…] 初めて履く前にはシュークリームと防水スプレーを使ってあげましょう。詳しく解説する記事を書きました。 […]