社会人の必須アイテム、ビジネスバッグ。
最近はスーツにリュックなども認められてきていますが、出張時や冠婚葬祭など、きちんとしたカバンが必要なタイミングはまだまだあります。
僕はこれまで、就活のときに買った「いかにも」なナイロンバッグを出張のときだけ使っていました。28歳、入社4年目なのにこれではちょっとな、と思い始めカバンを新調しました。
ナイロンのビジネスバッグも良さはあるのですが、より好きな素材である革のバッグを購入しました。ブライドルレザーです。
この記事では
- ブライドルレザーって何?
- 万双ブライドルレザー ビジネスバッグのレビュー
- ブライドルレザーのお手入れ方法
- 無名の革小物ブランド・万双について
を紹介していきます。
理系男子によるコスパ算出
大手メーカー勤務の筆者が、その経験をもとに製品の本当のコストパフォーマンスを評価するコーナー
価格の手頃感 | |
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生活への影響度 | |
長く使えるか | |
スペックに現れない価値 | |
所有する高揚感 |
総合コスパ:
他のブランドの半額以下。ブライドルレザーでは圧倒的なコスパ
>同じコスパ評価の製品一覧
「価格の手頃感」、「生活への影響度」が高ければ高いほどコスパも高くなり、逆に「スペックに現れない価値」が高くなるとコスパは低くなります。なお「所有する高揚感」はコスパ算出の対象外。
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ブライドルレザーの魅力
まずはブライドルレザーとは何かについて、簡単に説明します。
ブライドルレザー
元々は、馬勒(ばろく)用に開発された非常に堅牢な素材であるのが特徴となります。
牛皮をじっくりと鞣し、これにオイルや蝋を染込ませ、革の繊維をより強く引き締めて頑丈な素材に仕立てております。
堅牢で力強い質感とは対照的に、蝋で磨き上げられた滑らかな表面の美しさは最高級素材ならではの美しさです。
万双のブライドルレザーは、本場英国の厳選された素材を使用しているのが最大の特徴となります。
万双公式サイトより引用
牛の皮にオイルやロウを幾重にも染み込ませ、強くした革ってことです。馬具に使用されるくらいなので、それはもう相当な強度だと想像できます。
万双ではブライドルレザーの本場・イギリス製を使用しているようです。
ブライドルレザーもコードバンと同様に希少価値が高まっており、ここ数年で価格は上昇傾向にあります。
万双 ブライドル天ファスナーのレビュー
こちらか今回私が購入した万双のブライドルレザーのビジネスバッグ「ブライドル天ファスナー」です。
かっこいいでしょう?
万双のコスパの高さ
このブライドル天ファスナーは2019年10月15日現在税込み63,800円という破格の値段で販売されています。
え?高いって?
ここでライバル商品の価格も見てみましょう。どれもブライドルレザーをしようしたブリーフケースです。
ブランド | 商品名 | 価格 |
GANZO | BRIDLE (ブライドル) ブリーフケース | 税込143,000円 |
大峽製鞄 | 【1030-BRD】 オールレザーブリーフ | 税込187,000円 |
万双 | ブライドル天ファスナー | 税込63,800円 |
こうやって並べると万双のコスパの高さが際立ちますよね。どうやってこの値段実現しているの!?って思うくらい。
- 万双は百貨店などに卸さず、自社販売のみ
- 必要以上に在庫を持たない(逆に言えば品切れ・入荷未定も多い)
など、低価格にできる秘密があるわけです。まあ簡単に言えば、上野か神戸にしかない店舗に行ったときに在庫があれば「買い」ということ。
随所に見られる品質の高さ
革小物の記事では毎回話題にする「コバ」の処理。
革の輪郭となる、端の部分です。一般的には革を折り返してあったり、ラバーが塗られています。
しかし万双では溶かした蜜蝋を何度も染み込ませて、革と一体感のある処理をしています。よく磨かれて、ピシッと一直線になったコバには惚れ惚れ。
見た目にもかなりミニマルな仕上がりになっていてかっこいいです。
ファスナーの滑りもなめらか。こういった使い勝手にも直結する品質にこそ、抜かりがありません。
底面に鋲はついていないので注意してください。
ブライドルレザーが堅牢なので安定感抜群で自立するし、底面がへたることは考えにくいです。面ではなく「線で触れる」設計なので鋲は不要という判断でしょう。
ショルダーベルトまで贅沢にブライドルレザー
希少なブライドルレザーが、なんとショルダーベルトにも使用されています。
カバン本体と同一素材なので、当然ですが統一感が出ますね。
ちゃんとここまでブライドル。僕は基本的にビジネスバッグにショルダーベルトは使わないのですが、それがもったいないと思うような仕上がりです。
カメラのストラップとして使おうかな。
もちろん長さ調節も可能です。
ライニングもカーフ(牛革)という超豪華仕様
ショルダーベルトがブライドルレザーというだけで十分贅沢なのですが、なんどライニング(内装)も本皮です。
全面カーフ(牛革)が使用されています。明るい色なので、中の物を探すときも便利。
申し訳程度にポケットもあります。ごくごく薄いものならココにしまうことも可能。
ちなみに左右にあるファスナーのない部屋のライニングは布です。
収納力はそんなに高くない
マチが8cmとそんなに厚くないため、収納力はそこまで高くありません。その分薄く洗練された出で立ちになっているわけですから、僕としてはここも歓迎すべきポイント。
とは言っても、僕が普段持ち運ぶ
- 万双コードバン長財布
- 万双コードバン名刺入
- A4のノート
- 水筒
- 筆記具
- Kindle Paperwhite
- 小物を入れたポーチ
(リンクはレビュー記事に飛びます)
これらに加えて折りたたみ傘も十分に入ります。日常使いには必要十分と行ったところ。
無駄に大きなカバンは野暮ったくなってしまうので。
ブライドルレザーは使う前にブラッシングしてブルームを落とそう
ブライドルレザーの表面にはロウが残っています。財布などの小物ならそのまま使用してもOK。
でもカバンは衣服と擦れますよね。ロウが衣服に付着しては困るので、使用前に落としておくのがベター。
革靴のブラッシングにも使用する馬毛ブラシか、乾いた柔らかい布でロウを取っておきましょう。では実際にブラッシングしていく様子をお送りします。
↑これがブラッシング前の状態
最終的にはこんな状態に。購入時とはもはや別のカバンですね。
こうやって革を手入れしている時間が、なんとも言えない楽しさ。無限にブラッシングしていられます。
無名革製品メーカー「万双」の紹介
マニアックで「知る人ぞ知る」的な革製品メーカーの万双。僕のお気に入りであることは伝わったと思います。
最後にメーカーの思想や購入方法について紹介します。
ロゴや主張は一切なし
写真を見ていただいたのでおわかりかと思いますが、商品に「万双」とわかるロゴやタグがありません。
なぜブランドロゴやタグが入っていないのか?
人様の鞄に自分のところの名前が入っているのがおかしいと思うからです。
お客様の手元にわたった時点でその鞄はお客様のもの。
そこに、作り手のくだらないエゴやプライドはいりません。
万双公式サイトより引用
あえて主張はせず、純粋に良い品質の商品を提供したい、という思いから来ているんですね。そういう姿勢が僕は好きです。
正直言って、万双のデザインはハイセンスでもスタイリッシュでもありません。でも余計な主張もせず、あくまでシンプル。長く使えるという点では最高のブランドではないでしょうか?
上野と神戸の直営店でしか手に入らない(それかネット)
万双は職人が丹精を込めて革製品を作り、それをどこにも卸さずに小さい直営店でひっそりと販売しています。百貨店では買えないんです。
その分、お求めやすい価格ながら品質はピカイチです。実際に上野の万双と銀座三越を往復して確認しましたが、万双の品質の高さと安さには正直驚きました。
アメ横にあるすんごい狭いお店なんですが、上野に行く機会があればよってみてください。店員さんと革について語り合うだけでも面白いですよ。
公式サイト▶万双 | 最高品質の革鞄 ダレスバッグ等の販売
今日のぐうの音
新しく購入した万双のブライドルレザー ビジネスバッグを紹介しました。
- ロウとオイルを染み込ませた英国製ブライドルレザー使用
- ライバルに加えて圧倒的にお求めやすい万双
- 革の品質はもちろん、コバなど高級感抜群
- ブライドルレザーは使用前にブラッシングを
まとめると上記のような感じです。
購入してから2週間以上経つのですが、まだ少し革の匂いが残っています。存在感抜群。
ここから徐々にエイジングしていって、僕だけの鞄になっていくと思うと楽しみです。
ビジネスバッグは革靴と違って、毎日同じものを使用することが多いですよね。その分カバンは消耗も早いので、安価なものを買い換える方もいらっしゃるでしょう。壊れにくい高品位なカバンを手入れしながら長く使う、というのもまた一つの楽しみ方だと思います。
同じく万双のコードバン長財布や小銭入れもレビューしていますので、よかったらご覧ください。
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