昨今、在宅勤務が急速に広まった。通勤時間が減るなどのメリットがある一方で、家から出なくなり運動量が減るというデメリットもある。僕の同僚も在宅勤務では座りっぱなしであることを嘆いていた。
僕にはおよそ運動の習慣がなかった。運動する器具は購入したこともないし、ランニングのためのウェアすらクローゼットに入っていない。そんな僕も在宅勤務でさらに動かなくなったので流石にまずいと思い始めた。そこで運動する習慣がつけば・・・と一縷の望みをかけて「デスクバイクV9」を導入した。僕の生活がどのように変わったのかをお届けしたい。
なお本記事はFLEXISPOT様の提供でお送りする。
FLEXISPOTはモニターアームや電動昇降デスクなどオフィス向けの家具を多く扱うメーカーだ。当ブログでもモニターアームや電動昇降デスクをレビューしている。電動昇降デスクは在宅勤務で最も役立っているアイテムのひとつだ。Amazonで人気だし、よくセールにかかるので名前は知っている人も多いメーカーだと思う。
デスクバイクV9ってどんなアイテム?
デスクバイクV9は簡単に言えばデスクのついたエアロバイク。作業しながら運動できるという夢のようなアイテムだ。先に結論を言ってしまうと、運動嫌いの僕に運動の習慣を作ったアイテムとなった。
気に入ったポイント
- 運動の習慣がついた
- 仕事が捗るようになった(気がする)
いまいちなポイント
- 裸足だと痛い
- 畳めないので場所をとる
箱がデカくて、梱包材が大量
箱がでかいので、届いた後の取り回しには充分気をつけてほしい。その代わり、組み立ては簡単だ。
デスクの取り付け部 デスク側のジョイント 付属品はこれだけ ネジを締めるのは1箇所のみ 単3電池駆動 蓋をして 滑り止めシートを敷けば完成
繰り返しになるが、組み立ては非常に簡単。手順は以下だ。
- デスクを取り付ける
- デスク接合部のネジを締結する
- コントロール部に電池を入れて、蓋と滑り止めシートを設置
以上。家の中の目的の場所に置けさえすればあとは簡単だ。ただし発泡スチロールのゴミが大量に出るのでゴミの日が近い日に開梱することをオススメする。
使い方と機能を紹介
あとは折り畳んであるペダルを直せば使用可能だ ペダルは裸足で乗ると痛い サドルのクッションは結構リッチ 高さと前後調整のレバーがそれぞれある いろんな数値がデジタルで表示される
調節可能な箇所は3箇所。
- デスクの高さ
- デスクの前後
- サドルの高さ
これらはどれもレバーひとつで調節できるため、体格の異なる家族で共用する場合も楽ちん。
べダルの重さは8段階で調整可能。ただし5以上だと連続使用は30分までの制限がある。僕はそんなに重いペダルを30分も漕ぎ続けられないので無問題。漕ぐと結構静か。1歳の娘が昼寝している部屋でも漕げるレベル。
気に入ったポイントを解説
実際に使ってみて気に入ったポイントは以下。
- 運動の習慣がついた
- 仕事が捗るようになった(気がする)
それぞれ詳しく説明する。
運動の習慣がついた
一番良かったことは、運動の習慣がついたこと。そもそも運動するはもちろん、外に出ることすら好きではない僕。ジムに通うことはおろか、自分がジョギングをするイメージすらできなかった。
でもデスクバイクが家にあれば、毎日目に入る。運動が身体にいいことは知っているので、「ちょっと走るか」という気になるのだ。
簡易的なデスクがあるのも大きい。タブレットで動画を見ながらとか、本を読みながら運動することができる。これはつまりどういう事かというと、「運動する時間」を作る必要がないのだ。いつもコンテンツ消費にあてていた時間で運動することができる。これも僕の運動を始めるハードルを著しく下げた。
もう一つの習慣づけに成功した理由はApple Watchだ。Apple Watchには自動的に活動量を記録する機能がある。初期設定では30分のエクササイズが1日の目標になっている。今まではそれを達成することがなかったので、ほとんど無視してきた。・・・が、デスクバイクが家にあるとエクササイズの目標も俄然達成したくなる。どれくらい運動したか定量的に記録されるのは動機付けには最高だ。
仕事が捗るようになった
デスクバイクを漕いでいる最中に仕事が捗るという意味ではない。主にデスクバイクを漕いだ後の話だ。
適度な運動が脳へ好影響を与えることは科学的にも実証されている。それを知っていたので(プラシーボかもしれないが)頭がよく働くようになった(気がする)。コツは疲れ果てるまで運動しないこと。じんわり汗ばんできて、気持ちがいいと感じるくらいでやめておくのだ。
実はもう一点、仕事に好影響を与えたポイントがある。
こちらはデスクバイク上で仕事をした時の話だ。簡単な話、デスクバイクという「もう一つの作業環境」が手に入るため、気持ちを切り替えられる。カフェで作業をすると捗る原理に近い。自分のデスク、リビングに加えてデスクバイクも自宅の作業環境に加わった。
ちなみに作業しやすさ、という視点で見れば、デスクバイクはお世辞にも良いとは言えない。漕いでいる最中は身体が安定しないのでタイピングの速度も落ちる。「気分転換して作業するぞ!」というときは漕がずに純粋なイスと机として使うようにしている。自分のデスクに比べれば机も狭いし足元も安定しないので作業効率は落ちてしまう。しかし気分転換になるのでトータルで見ればプラスなのだ。
以上の理由から、サブの作業環境としては申し分ないが、メインの作業環境にはオススメしない。ちなみにサドルがあるのと反対側に立てば、スタンディングデスクとしても使える。
イマイチなポイントを解説
デスクバイクV9を導入してみてイマイチだったポイントも紹介しておく。もしこれらのポイントを許容できるのなら、すぐさまデスクバイクV9をオーダーしても後悔しないだろう。
イマイチなポイントは以下。
- 裸足だと痛い
- 畳めないので場所をとる
デスクバイクV9のペダルは一般的な自転車と同じように凹凸があり、裸足で使うことは難しい。それは購入前に知っておくべきだと感じた。僕はCrocsをルームシューズにしているので問題ないが、脱げやすいスリッパだと漕ぐ時に不便かもしれない。
もう一点知っておいて欲しいのが、その大きさ。家の中では非常に場所をとる。十分にスペースを確保しておくことを強くお勧めする。もしそれが難しい場合は、折り畳みできるエアロバイクもあるのでそちらを選んだ方が良いと思う。
とは言え、デスクがついているのは強烈なメリットだと僕は思う。もしあなたも同じようにデスクに魅力を感じているなら、部屋を片付けてでもデスクバイクV9を導入する価値はある。
救いはキャスターがついていること。軽い力で移動できるので、保管時は部屋の端っこに退けておいて使用時のみ広いところに持ってくる運用も可能だ。
どんなシーンで使える?
2週間ほど使ってみて、定着した運用は以下。
- 休日は午前中と昼過ぎに20分ずつ
- 在宅勤務の日は昼休憩に20分
- 出勤した日は使わない
運動が趣味の人からしたら、運動と呼ぶには心許ないかもしれない。全く運動しなかった僕からしたらこれだけ運動する習慣がついたことは驚くべきことだ。
これは目標を決めたわけではなく、「デスクバイクV9が目に入るから使うか」というノリで生活した結果である。「毎日やる!」のような目標を決めても、達成できなかった1日をきっかけにやらなくなってしまうことを危惧した。
今日のぐうの音
こんな感じで僕の生活にすっかり定着したデスクバイクV9。運動を始めて数週間じゃ実際に健康になったのかはわからないけれど、少なくとも僕のように運動を始めるきっかけを探している人にはおすすめだ。
デスクバイクV9を導入して、あなたのコンテンツ消費の時間を「コンテンツ消費+運動」に昇華してみるのはいかがだろうか。
他のFLEXISPOT製品レビューは以下。
ラップトップ:13インチMacBook Pro
キーボード:HHKB Professional BT
マウス:Logicool MX ERGO
モニター:BenQ EW3270U
ヘッドフォン:SONY WH-1000XM3
スピーカー:Bose SoundLink Resolve