三脚って高いのから安いのまで数多くある。カメラ本体やレンズと異なり、安い三脚では「何ができないのか」、そして高価な三脚だと「何が出来るようになるのか」が分かりにくい。
そんなかつての僕と同じような考えを、もしあなたが持っているのなら、まずは “とりあえずなんでもできる三脚” をはじめての三脚としてお勧めしたい。僕のような趣味のカメラならそれで満足できるかもしれない。もし物足りなくなれば、自分が三脚に望むスペックを測る指標にもなってくれるだろう。
じゃあ “とりあえずなんでもできる三脚” ってどんなの?と聞かれた時にぴったりな三脚をK&F Concept様より提供していただいたので、早速紹介していく。
理系男子によるコスパ算出
大手メーカー勤務の筆者が、その経験をもとに製品の本当のコストパフォーマンスを評価するコーナー
価格の手頃感 | |
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生活への影響度 | |
長く使えるか | |
スペックに現れない価値 | |
所有する高揚感 |
総合コスパ:
良い三脚だが、品質への妥協も感じる。この価格で品質を上げるか、この品質で1万円を切れば強力な三脚になれる
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「価格の手頃感」、「生活への影響度」が高ければ高いほどコスパも高くなり、逆に「スペックに現れない価値」が高くなるとコスパは低くなります。なお「所有する高揚感」はコスパ算出の対象外。
なおメーカー様からクーポンコードを提供していただいたので、記事の最後に記載しています。
トラベル三脚レベルの小型軽量さ
まずは畳んだ状態から確認してみる。
小型軽量で人気のトラベル三脚・マンフロットBefreeと比較してもほとんど同じくらいの大きさだ。この大きさなら旅行にも気軽に持っていくことができる。
スペック上の重量と耐荷重は以下のようになっている。
- 重量:1.69kg
- 耐荷重:10kg
耐荷重はあくまで目安。乗せる機材の重心の位置によっても安定性は大きく変わるのが実情だ。まあ敢えて言うなら3kgくらいまでなら安定して支えられるだろう。
最高・最低高は必要十分
スペック上は最高で170cm、最低で56cmとなっている。成人男性の平均身長と同等くらい伸ばせれば、多くの場面で困ることはない。かといって下手に大きくなりすぎたら、それはそれで重くなってしまうので、ちょうど良い大きさだと個人的には思う。
5段の三脚で、脚の伸縮もスムーズ。さすがに5段もあると、全部伸ばすのは手間だなあというのが正直な感想。ただしこれは畳んだ時のコンパクトさとトレードオフなので受け入れるしかない。
脚を限界まで開けばここまで低い位置に設定できる。実はセンターポールを引き抜いて逆から差し込めば、さらに低くも設置できる(後述)。でも脚を開くだけでここまで下げられるのは、センターポールを差し替えるより手軽で使い勝手がいい。
ちなみに三脚を使用した長秒露光で水面を滑らかにしてみた写真はこちら
三脚としての基本性能は十分に高いということがお分かりいただけたと思う。
センターポールを倒すことができる
この三脚の最大のポイントは小型軽量を保ちながら、センターポールを倒すことができる機構を採用している点だ。センタポールを倒せば・・・
- 地面スレスレまでカメラを下げられる
- 俯瞰撮影ができる
など応用の幅が広がる。僕が初めて購入した三脚はマンフロットのBefreeでセンターポールを倒せない。当時は「センターポールが曲がる機能なんてどうせ使わないだろう」なんてたかを括っていた。しかしどちらも家にある今、写真撮影に持ち出す三脚はK&F Conceptの三脚だ。
この形にするにはセンターポールを差し替える必要があるので、少し手間だけれどこれで真価が発揮できるようになる。
三脚を持っていない人が見れば「へー、三脚ってこんな使い方もできるんだ〜」くらいの感じ方だと思う。でもこれだけ安価なモデルでここまでできるって意外と珍しい。
一応、どんな写真が撮れるのか紹介してみる▼
ちなみにセンターポールだけでなく、脚も1本は取り外しができて、それらを組み合わせて一脚としても使える。
堅牢性を重視するなら、脚に直接雲台を取り付けた(上の写真では130cmの)状態で使うのがいいだろう。
使い勝手もよく考えられている
三脚を立てるときは、片手にカメラを持っていたり同行人を待たせていたりと心に余裕がない時も多い。そんな時も片手ワンタッチで脚の角度調節できるのはありがたい。
雲台の滑りも心地よく、狙った角度でピタッと止めることができる。つまみには指を掛ける機構がついていて、力もかけやすい。重い機材を不安定な角度で留めるときも、しっかり締めることができて安心だ。
なお自由雲台で縦位置に固定しても(SIGMA fpという軽量カメラとの組み合わせではあるが)ぐらつきを感じることはなかった。
クイックシューには簡素な水準器もついている。最近のカメラなら電子水準器を搭載しているので頻繁に活用することはないが、カメラ内水準器の校正など役立つ場面はある。
クイックシュープレートに「K&F」の激しい主張があるのは・・・個人的には好みではない。まあ使用時に見えるところではないので気にしないことにする。
クイックシュープレートは手で締められるようにつまみがついて使い勝手がいい。より強固に固定したいときはコインを使えるように溝も彫られている。
三脚の機能に関わる部分は問題ないクォリティーで、高価な機材も安心して載せることができる。しかし細かい点に目をやれば、正直言って品質はイマイチなところも散見される。
例えば、付属する三脚バッグ。
実用上全く困ることはないのだけれど、やっぱり細部まで丁寧なほうが望ましい。
コストは上がるが細部までハイクオリティな高級三脚と差別化するために、品質にこだわるポイントに選択と集中するのは企業としていい戦略なのかもしれない。
今日のぐうの音
最高の高さも最低高も十分、剛性も問題なくセンターポールを倒すことができる。ライトユーザーが求めることなら大抵こなせてしまう三脚であると評価できる。逆に言えば過酷な環境で重量級の機材を乗せる、なんて用途じゃない限り満足できるだろう。
- 初めての三脚に
- 旅行用の軽量三脚に
もしあなたが上記のような用途で三脚を探しているのなら、是非チェックしてみて欲しい。メーカー様よりクーポンもご提供いただいたので、是非使ってください▼
ちなみに公式サイトの方が安く、クーポン適用でギリギリ1万円超えるくらいまで安くなる。
こうやって並べられるくらいキーボードを買い漁るようになるなんて思ってませんでした。
自作キーボードErgo42 towel
最終的にたどり着いた自作キーボード。何もかもが自分の思い通りになって最高です。あなたが今使っているキーボードで、押したことのないキーが一つでもあるなら自作キーボードを検討するべき!
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静電容量無接点方式のHHKB Professional BT 墨
市販品では最高のキーボード。
静電容量無接点方式という癖になる打鍵感を持つ魔のキーボード。これを一度使うと普通のキーボードでは満足できない体になってしまいます。
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タイプライター風のAZIO Retro Classic
こだわりが詰まったキーボードを初めて触ったのがコレ。
僕をキーボード沼に引き込んだ張本人です。本物の木が使われていて見た目だけでなく触った感触もレトロ感満載のキーボード。でかくて重いところも抜群の安定感の秘訣。
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Apple純正Magic Keyboard
Macで使うなら一度は検討するべきキーボード。iPadには専用のキーボードも純正・サードパーティ問わず多くリリースされていますが、実はiPadで使うなら最もバランスが良いのがこのMagic Keyboardだったりします。
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