いきなりですが僕は基本的にアイスコーヒーを飲みません。夏でもホットコーヒーです。
そんな僕でもたまに飲みたくなるのが、水出しコーヒー。コールドブリューとも言われます。
一般的なアイスコーヒーは熱湯で濃い目に抽出したものを急冷します。水出しコーヒーはその名の通り、常温あるいは冷たい水で、ゆっくり時間をかけて抽出するのです。
水出しコーヒーは熱湯を使用しないので、通常のコーヒーとは味が大きく異なります。アイスで飲むので香りは控えめですが、そのスッキリとした味わいが不思議な魅力を持っています。
水出しコーヒーのためのドリッパー、Wiswell Water Dripperを提供して頂いたので使ってみました。
この記事では、
- 専用機器を使わずに水出しコーヒーを作る方法
- 専用機器を使うメリット
- Wiswell Water Dripperの使い方とレビュー
といった内容で紹介していきます。
[toc]
水出しコーヒーを淹れる方法3つ
そもそも水出しコーヒーってどうやって淹れるの?と思ったあなた。
まずはWiswell Water Dripperにこだわらず、一般的な水出しコーヒーの入れ方を3つ紹介します。特別な専用器具を使わなくても可能ですよ。
方法①フレンチプレスを使う【つけ置き式】
よくホットで使用するフレンチプレスはアイスでも使える万能選手です。
フレンチプレスならペーパーフィルターのような消耗品が不要なのがメリットとして挙げられます。
デメリットは長い抽出時間。
フレンチプレスでは必然的に粗挽きを使用しますよね、体積あたりの表面積が小さくなり抽出に時間がかかってしまいます。どんどん抽出できる熱湯ならまだしも、水出ししようとすると一晩くらいかかってしまいますね。
後片付けも他と比べると少し手間でしょうか。
方法②ペーパードリップ用の器具を流用【つけ置き式】
挽いたコーヒー豆を水につけておきます。一晩寝かせたらフィルターを通して豆を濾せば水出しコーヒーの出来上がりです。フレンチプレスよりも片付けが楽ですね。
フレンチプレスと異なる点は、ペーパーフィルターを通すため油分が取り除かれてしまうところ。油分も楽しみたい人にとってはデメリットです。
ペーパーフィルターでなく、ティーパックでも同じことができます。
方法③水出しコーヒー専用ドリッパーを使う
やはり餅は餅屋ですね。
当然ですが水出しコーヒー専用機でホットコーヒーは淹れられないので(耐熱90度だから気をつければいけるかもだけれど)、本当に水出しコーヒーが好き!という方なら買う価値があります。
一方で「まずは水出しコーヒーを試してみたい」という方は先に説明した2つの方法で試してみることをおすすめします。
水出しコーヒーにこだわりたい!というあなたにはWiswell Water Dripperを。今回の記事の本題です、詳しく解説していきます。
Wiswell Water Dripperのレビュー
Wiswellは韓国のメーカーです。私も韓国に2回行っていますが、日本以上にコーヒー文化が盛んですね。おしゃれカフェがたくさん。
HARIOやKalitaなど日本のコーヒー機器メーカー(ちなみにMelittaはドイツ)はよく使いますが、韓国製は初めてなので期待。
箱から出すとこんな感じ。鏡面仕上げで非常にかっこいい。あえてキッチンの見えるところにおいておいても様になりますね。
1万円程度という価格を考えれば・・・正直なところもう少し高級感があっても良かったかな、というのが正直なところ。それかもう少し価格を抑えるか。
このように分解できます。構造は非常にシンプルで、分解して洗浄することも容易。
専用の56mmフィルターは100枚付属しています。1回で2枚使うので50回分。
つまみで抽出速度も調整できます。これは水出しコーヒー用の器具ならではの機能。味を好みにカスタマイズしたい人には嬉しいです。
Wiswell Water Dripperの使い方
手順は以下のような感じ。
- コーヒー豆をセットする
- コーヒー豆を湿らせる
- 組み立てる
- 冷水をウォータータンクに入れる
- つまみを調節して水を滴下する
- 完成!2倍に薄めて飲む
それぞれ写真付きで説明します。
1.コーヒー豆をセットする
付属の丸型フィルター(56mm)を金属のコーヒーバスケットの底に敷きます。
そこに細挽きのコーヒー豆を40gいれます。写真ではちょっと粗すぎましたね。もう少し細かく挽いたほうがオススメ。
ややこしいですが、水300ml、豆40gで抽出できる水出しコーヒーは約250mlです。残りはフィルターや豆に吸われる分です。
さらにややこしく、2倍濃縮の状態で抽出されるので、正味500ml相当のアイスコーヒーをドリップすることができます。
40gというと相当な豆の量ですが、500ml相当と思えば納得でしょうか。
2.コーヒー豆を湿らせる
少量の水で豆を湿らせてください。箸などでかき混ぜてあげるとまんべんなく行き渡ります。
そして豆の上にも水に濡らしたフィルターを乗せます。
3.組み立てる
4.冷水をウォータータンクに入れる
300mlの水をタンクに入れます。タンク内に目盛りや印があれば親切だったんですが。
5.つまみを調節して水を滴下する
つまみを回して滴下量を調整します。
- 水平にすれば10秒に1滴くらい
- 垂直にすれば止めどなく
好みの濃さや、抽出したい時間に合わせて調整しましょう。
6.完成!2倍に薄めて飲む
抽出が終わるとこんな感じ。一番上の蓋が下のサーバーでも使えればなお良かったのですが、径が合いません、残念。上の写真は、ただ被せているだけです。
まあそれは良しとして、晴れて水出しコーヒーの出来上がりです。説明書には2倍とかいてありますが、好みの濃さに薄めて楽しみましょう。
使用後は分解洗浄をしましょう。コーヒー豆の粉はフィルターに挟まれてある程度固まっているので、思ったよりは簡単でした。
スッキリとした味の水出しコーヒー
スッキリとか雑味がないとかは水出しコーヒーに対して使い古された表現ですが、まさにその通り。マイルドな口当たりです。
スッキリとマイルドは相反するようにも感じます。しかしマイルドとは「変に舌を刺激する味がない」という意味で、雑味がないという感想と矛盾しません。
このマイルドさという点において、つけ置き式の水出しコーヒーよりも優れています。どちらが美味しいと感じるかは好みの問題ですが、Wiswell Water Dripperの水出しコーヒーはお店の味に近いと断言できるでしょう。
アイスコーヒーは香りに乏しい分、味が優れているのは強烈なメリットになります。
エスプレッソ並みに濃く抽出できるので、本来自宅では難しいアイスカフェラテ(カフェオレではない)も作ることができます。これもWiswell Water Dripperならでは。
- ドリップコーヒー+ミルク=カフェオレ
- エスプレッソ+ミルク=カフェラテ
ホットコーヒーはブラックでしか飲まない僕ですが、Wiswell Water Dripperを夜に仕込み、翌朝甘めのアイスカフェラテを会社に持っていったら幸せな午前中を過ごせました。
今日のぐうの音
ここまでの情報をまとめます。
Wiswell Water Dripperのメリット
- 抽出時間調節など、高機能な水出しコーヒー専用機器
- つけ置き式に比べて、お店のコーヒーの味をより再現できる
- エスプレッソ並みに濃く抽出できるのでアイスカフェラテも作れる
Wiswell Water Dripperのデメリット
- 価格が高価
- 水出しコーヒーしか作れない
確かに高価ではありますが、一度購入すれば長く使い続けることができます。お家カフェのクォリティを向上させたいのであれば、十分にペイできる範疇ではあると考えます。
カフェよりも自宅でコーヒーを楽しむ機会の多い方であれば、Wiswell Water Dripperは満足できる商品かと思います。
[…] Wiswell Water Dripperレビュー!水出しコーヒーのマイルドさは専用機ならでは […]
[…] ちなみにアイスで淹れるときは「Wiswell Water Dripperレビュー!水出しコーヒーのマイルドさは専用機ならでは」で紹介しているドリッパーを使えばカフェラテが作れる。 […]