社会人になってからコストパフォーマンスを気にせず買えるようになりました。
学生時代は価格しか見ていなかったので選択肢が増えて嬉しい悩み。
高いものを買えばそれだけ価値があるのか、というと必ずしもそうではありません。しかし必ず高価な理由はあります。
その価格で販売され続けているということは、それだけの価値をユーザーが感じているからに他なりません。これが市場の原理。
そこでコスパこそ高くないけれど、自身を持っておすすめできる商品を選んでみました。随時更新していく予定です。
こういう商品を紹介することこそがブログのあるべき姿なのかもしれませんね。
単純に「価格」と「それによってもたらされる成果物」でコストパフォーマンスを判断しました。
高級キーボードHHKB Professional BT
僕のキーボードに対する考え方を変えてしまった逸品です。
とにかく高い、そしてスパルタン。硬派なキーボードです。高いのは価格を見てもらうとして、スパルタンだと感じる点は
- キーボードの印字が見にくい(無刻印モデルもある)
- テンキーだけでなくF1キーすら排除された「60%キーボード」
- 英字配列だとカーソルキーすらない(けれど左右対称で美しい配列)
- 近年の流行に反する深い深いストローク
じゃあ、このHHKB Professional BTのどこがいいのか。
打ちやすいのかと聞かれると、確かに打ちやすいけれど、MacBook Proのペラペラなバタフライキーボードもバタフライキーボードなりの打ちやすさはある。
結局のところ何が一番の魅力かというとタイピングが楽しくなるということ、これに尽きます。このスコスコという感覚が楽しくて文字を打ちたくなってしまう。これが一番の魅力です。
タイピングそれ自体が、プチプチ(緩衝材)を潰すかのような、エンジンオイルを交換したばかりのオートバイでシフトチェンジするかのような、そんな心地よさを持っているんですよ。中毒性がある。
そういう意味では、この感覚は知らないほうがむしろ人生幸せなのかもしれないと思えるほど。
フルサイズミラーレスSONY α7II
写真を撮るならスマホで十分。これは巷でもよく聞く話だし、スマホカメラはスペック一辺倒の高画素化から解脱してデュアルカメラのような強みを活かせるような進化を遂げています。
普通の用途ならスマホのカメラでもはや十分でしょう。
そんな時代、僕らは写真を取るだけの専用機・デジタルカメラに何を求めるか。それは撮影する楽しみです。ちょうどAT車とMT車をイメージしてもらえばわかりやすいと思います。
カメラが光を捉える原理を理解して「絞り・シャッタースピード・ISO感度」この3つ(ときにストロボも)をコントロールして露出を決める、写真に意図を込める。
これをスマホで行うのは物理ダイヤルの有無などの都合で現実的ではありません。やはりカメラが必須。
にしても、フルサイズミラーレスのSONY α7IIはオーバースペックですけどね、ロマンがあります。
一般的なカメラでは最も大きなセンサーの規格が「フルサイズ」ですから。フルサイズを味わうことができた、というのは僕の中で大きな意味がありました。
単純にデジカメが欲しいなら、コスパで言ったら高級コンデジ「Canon PowerShot G7X」のほうが圧倒的に優れていると思います。
高級コンデジくらいのセンサーサーズがあればスマホとの違いは明らかだし、コンデジゆえレンズ交換ができないことが「交換レンズが欲しくならない」という強烈なメリットになります。
そこからさらにセンサーサイズを追い求めると辿り着くのがフルサイズ。ね、ロマンを感じるでしょう?
現在は、より新しいモデルα7IIIも販売されています。
Apple製品3種:MacBook Pro・iPad Pro・iPhone XR
性能の割に高価な商品の代表格・Apple製品です。
MacBook Proは高い。確かにスペックの割に高いです。
それでも素敵なところは、USB-Cのみに割り切ってくるとか、少しだけ未来を見せてくれるところ。それと普通の用途であれば吊るしのモデルを買っておけば数年は安心できるスペックだということ。
そういったユーザーの悩むポイントを予め解消しておいてくれるので、安心して購入できます。
無数にあるWindowsのラップトップは価格もスペックもほとんど無段階に用意があります。どこが自分の要求を満たす最安のモデルなのか、高い精度の判断力が要求されますね。
Macと腹をくくってしまえば、驚くほど簡単に購入すべきPCが見えてきます。選択肢の少なさは時に正義なのだと思います。
iPad ProもiPhone XRも出来ることはandroidタブレット・スマホと差がありません。
カメラは優れているかもしれないけれど、僕は高級コンデジを常に持ち歩いているのでカメラ使わないし。
しかし日本では、とくにタブレットは(2 in 1を除けば)iPad・iPhoneがデファクトスタンダードになりつつあります。それを選んでおけば、あらゆる面で有利なんですよね。Webサービスは必ずiOS対応するし、サードパーティの周辺機器もたくさんある。
MacとiPhoneを揃えてわかったことは、「非常に気持ちがいい」ということ。信者的発言で恐縮ですが、同じApple IDでログインすると、あらゆるものが同期されています、それも知らない間に。Wi-Fiのパスワードを勝手に共有できたり、iPhoneのテザリングをiPadやMacBookから起動できたり。iPhoneにかかってきた電話をMacBookで受けたり。
もうこれがなくなると、日常にちょっとしたストレスが生じてしまいそう。
多少コスパが悪くても揃えてよかったと思えるApple製品でした。
コードレス掃除機Dyson V6 Slim
正直、ダイソンは高いと思う。V8が出た頃に型落ちになったV6を購入しました。それでも高いと思います。
でもひと目でそれと分かるDysonのデザイン、僕は好きです。壁に吊るしてあると目立つんですよね。そして「掃除でもするか」って思えるんです。そういうスペックには表せない良さがあると思っています。要するに僕のようなミーハーにはオススメ。
ちなみに、同じDysonでも、最近購入したPure Hot + Cool Linkは1年中使えてコスパ高いと思います。2018年買ってよかったものにランクインしてます。
ALDEN(オールデン)のストレートチップ #901
ハワイで購入しました。
- ALDENなのに牛革
- ALDENなのに内羽式
という少し変わったモデル。 コードバンは高いし水に弱いし伸びないしで少しびびってしまったわけです。
コードバンではありませんが、憧れのALDEN。フォーマルでどこにでも履いていけるので、積極的に着用しています。まるでスニーカーのよう、とまでは言えませんが今まで革靴に感じたことのない履き心地。
リーガルの革靴がコスパで言ったら抜群だと思います。
学生時代にリーガルの革靴を買ったときも清水の舞台から飛び降りる気持ちでしたが、今回のALDENも同じ。
こんな気持で革靴を買うと何が起きるかというと、すんごい大事にします。帰宅後は必ずブラッシングするし、定期的に磨きます。そういった習慣をつけてくれる、履く人を育ててくれる革靴なのかもしれません。
https://www.gu-none.com/entry-alden01
AYAMEのフルメタル眼鏡MANRAY
眼鏡なら量販店で1万円も出せば、デザインもよく品質も安定したものが購入できる。
そんな世の中で、私はあえてAYAMEの眼鏡を手に入れました。5万円くらい。
当然ですが「よく見えるようになる」という機能は同じ。AYAMEの眼鏡は少量生産ゆえコスト的に不利なので、価格が5倍な分そのまま品質も5倍優れているわけでもありません。
じゃあどこに価値があるのか。
つけていることを忘れる快適さだったり、飽きのこないデザインだったり。言葉にしてしまうと平々凡々ですが、眼鏡を外すたびに曲線に見とれてしまい、毎日楽しくなるような、そんな魅力のあるAYAMEの眼鏡でした。
https://www.gu-none.com/entry-megane-01-ayame
カスタムオーダー機械式腕時計Knot AT-38
お金をかければかけるほど不便になっていくのが腕時計。機械式腕時計の中では安価なんですけれどね。
- 自動巻きで使わないとすぐ止まるし、
- 動いていても定期的に時刻合わせが必要だし、
- 電池交換不要でも、5年おきくらいでオーバーホールが必要
という手間のかかる腕時計です。でもね、手間をかければかけるだけ愛着が湧いてきます。
きちんとメンテナンスにさえだしていれば、その愛着にまみれた腕時計を子どもの代まで引き継ぐことができる。ロマンを感じますね。
https://www.gu-none.com/knot-at-38
今日のぐうの音:ブランド力に投資することで僕らは何が得られるのか
これらは全てそのカテゴリーの中で代表的な製品ばかり。単純に言ってしまえばブランド力にお金を出していると言い換えることができるでしょう。そんな実態のないものにお金を出すのは馬鹿らしい?それも一理あります。
では、ブランド力に投資することで僕らは何が得られるのでしょうか?
私は「失敗コストの削減」だと思っています。
コスパ重視で購入しても
- 購入時に最もコスパの優れた製品を比較・検討する時間
- 使い方が業界のスタンダードから外れている(汎用的な知見が得られない)
- 周辺機器の乏しさ
- メーカーのサポートが不十分
- 消えないブランドへの憧れ
ひょっとしたら気に入らなくて結局本命を買い直す、なんてことも・・・。一方で高いけれど背伸びして買っておけば
- 「あっちを買っておけば・・・」ってならない
- 「これで無理なら何買ってても無理か」と諦めがつく
- 長く・大切に使うようになる
- 万が一壊れても修理できることが多い(サポートが充実している)
- 同じものを使っている人が多いので、情報が得やすい
- それを使用することが心地よいプレッシャーになり、アウトプットが向上する
価格にも、成果物にも現れない価値はこういったところにあります。
一番は自尊心が満たされるということですかね。何が言いたいかというと、妥協せずに欲しいものを手に入れると幸せになれるよ、ってこと。みなさんもどんどん散財していきましょう!
当ブログ「理系男子のぐうの音」では、大手メーカー勤務の筆者の経験を活かし、レビュー商品のコストパフォーマンスを5段階評価しています。各評価のアイテム一覧は下記のリンクからチェックしてみてください。
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コスパが悪いのが悪い商品というわけではなく、むしろコスパ以外で選んだ思い入れの強い商品です。ぜひ気になるアイテムを探してみてください。
ラップトップ:13インチMacBook Pro
キーボード:HHKB Professional BT
マウス:Logicool MX ERGO
モニター:BenQ EW3270U
ヘッドフォン:SONY WH-1000XM3
スピーカー:Bose SoundLink Resolve