スマホの画面は大型化の一途を辿っている。僕らが日々消費するコンテンツもテキストベースから写真や動画が増え、視認性が増す大画面化は素直に歓迎すべきだ。
しかし片手でスマホを操作したい人は手放しに喜べない。かつて主流だった4インチは片手で持っても安定だし、端から端まで指が届いた。しかし現在は6インチが主流に移り変わっている。男性でも片手で操作できるか微妙なところだ。況や女性をや。
多くの人がバンカーリングを使用したり、両手操作に徹したりしているかと思うが、新たな最適解になりうるスマホスタンドMOFT Xを紹介する。
- スマホやタブレットに貼り付けるシールタイプのスタンド
- 縦でも横でも使える
- 畳めば非常に薄く、ひらけばバンカーリング的にも使える
- NFCとは干渉しないが、Qiは使用不可に
- スマホ用、タブレット用(小)、タブレット用(大)の3種類
メーカー様よりサンプルを提供いただきました。>moft公式サイト
理系男子によるコスパ算出
大手メーカー勤務の筆者が、その経験をもとに製品の本当のコストパフォーマンスを評価するコーナー
価格の手頃感 | |
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生活への影響度 | |
長く使えるか | |
スペックに現れない価値 | |
所有する高揚感 |
総合コスパ:
薄いのに多機能、このアイデアには目からウロコ。
>同じコスパ評価の製品一覧
「価格の手頃感」、「生活への影響度」が高ければ高いほどコスパも高くなり、逆に「スペックに現れない価値」が高くなるとコスパは低くなります。なお「所有する高揚感」はコスパ算出の対象外。
スマホ用MOFT X
この薄いシート状のアイテムがMOFT Xだ。ちょうどアルファベットのXをかたどるように切り掛けが入っていてカッコいい。
色もネイビーとグレーでクールだ。なお色展開もあるので販売ページを確認して欲しい。
使い方は、これをスマホの背面に貼り付けるだけ。これで高性能なスタンドが手に入る。500回の貼り直しに対応しているため、週に1回貼り直しても9年以上もつ計算だ。
貼り付けても厚みは気にならない
MOFT Xは極めて薄く、畳んでおけば厚みを邪魔に感じることはまずない。さらに素晴らしいのが、凹凸が少ないので畳んだ状態でスマホを置いてもぐらつかない点だ。
バンカーリングはどうしてもぐらぐらしてしまうので、導入する気になれなかった僕のような人にぴったりだ。
縦置きでも横置きでも安定感抜群
マグネットでくっついて畳まれているのを開き、これまたマグネットでパチンとスタンドを立てられる。
せっかくスタンドを立てても端をタップしたときにぐらつくようでは、使い勝手が悪い。そんなスタンドなら徐々に使わなくなってしまうだろう。
MOFT Xならそんな心配は不要。ひとたびMOFT Xを開いてスタンドとして利用すれば安定感は抜群だ。僕はiPhone XRでMOFT Xを使用している。iPhone 11と同じ大きさで、iPhone 11ProとiPhone 11Pro Maxの中間の大きさだ。横置きで画面の端をタップしても全くぐらつかないし、さらに驚くことに縦置きでも同様に安定している。
スタンド角度は固定だけどちょうどいい
角度については縦置きと横置きそれぞれ1通りずつだが、個人的にはどちらも好きな角度だ。もちろん置く机の高さや自分との距離などで適切な角度は変わるが、少なくても胸の高さくらいのデスクでデスクの中央に置くのならちょうどいいと感じるはずだ(もし、もっと体の近くに置きたいのなら角度が急過ぎるかもしれない)。
よくこの角度を設定してくれたと設計者に言いたい。
なお、万が一角度が気に入らない場合は貼り付ける場所を上下にずらしたり、上下を逆転させれば非調整は可能だ。
ケースとの併用がオススメ
MOFT Xはもちろん本体に直接貼り付けることもできるし、平滑な面を持つケースにも貼り付けることができる。僕のオススメはケースに貼り付ける方法で、理由は2つある。
- MOFT Xだけでは側面をカバーできない
- 水濡れに弱い
1. の理由はもはや説明不要だろう。スマホの落下に備えるにはMOFT Xでは心許ない。
次に2. について。MOFT Xはファブリック素材のため、水濡れには弱い(と思う、実際に濡らしたわけではない)。お風呂に持ち込む際はMOFT Xは無用の長物になってしまう。MOFT Xはケースに貼り付けておいて、お風呂に持ち込む際はケースごと外してしまうのが賢明だろう。
カード収納やマグネットなど便利機能も
実のところあまり活用できていないが、他ではあまり見ない便利機能が3つある。
- カード収納ポケット付き
- マグネットで車載も可能
- リング的にも使える
カードはスキミング防止処理が施されているなど、きちんと使う人のことを考えている。NFCとは干渉しないので、モバイルSuicaも併用できる。個人的にはスマホ決済を多用する人なら、現金を入れておくのが良ささそう。
また背面に鉄板が仕込まれているのか、磁石にくっつく。付属のマグネットシールを貼れば空中スマホスタンドが出来上がる。なお、この機能のためか無線充電Qiは使えなくなるので注意したい。
そして僕が最も気に入っているのが、指を通して落下防止に役立つ点だ。リングと違って必要以上に厚みを増さないし、MOFT X自体が平坦なため机においたときにぐらつかないのが何より最高。
マグネットが強くてポケットから取り出すとき、とっさに開きにくいというレビューも見受けられる。あくまで僕の場合にはなるが、困ったことはない。切掛けに指を沿わせるようにすれば自然と展開できる。
スマホ用MOFT Xは総じて満足感が高い
バンカーリングやスタンド機能付きケースは厚みが出てしまったり、デザインが今ひとつだったり使用する気になれなかった。しかしMOFT Xはどちらも解決してくれる、僕にとってのベストな選択だった。
タブレット用MOFT X
MOFT XにはiPadなどに対応したタイプがある。ただ大きくなっただけではなくタブレットに最適化されているので、合わせて紹介しておきたい。
なおタブレット用MOFT Xは2種類ラインナップされている。
- タブレット用(9.7インチiPad〜11インチiPad Pro)
- ミニタブレット用(iPad mini)
惜しむらくはミニタブレット用がKindle PaperWhiteには大き過ぎるということ。縦置きにも対応したMOFT X。Kindleにも使えたらどんなに便利だっただろう。
MOFT Xを貼り付けるためにKindleにカバーを付けるのも本末転倒な気がするし・・・。というくらいiPad miniに最適化されたサイズ感なのでiPad miniでの安定感は抜群なはず。
以降、大きいサイズのMOFT Xのレビューになります。
タブレット用も使い方は同じ
シールでタブレットの背面に貼り付ければOK。タブレットの大きさや好きな角度に合わせて貼り付け位置を上下にずらしたり、上下を逆に貼り付ければかなり柔軟に対応できる。
実際に僕が11インチiPad ProでMOFT Xを運用する中でたどり着いたのは、カメラに干渉しないギリギリくらいまで上側に貼り付ける方法だ。それには以下のようなメリットがある。
- 中央寄りの位置なので、横置きでの安定感が高い。端をタップしてもぐらつかない
- 縦置きの角度も少し緩くなって程良い
- 横置きの角度調節機構が活用できる(上下を反転させて貼り付けると角度調節機構がApple Pencilがくっつく側と干渉して活用できない、詳しくは後述)
スマホの様に下側ギリギリに貼り付けると、横置き時の安定感に今一つ欠ける。上記はそれを解決するための方法だ。
iPad Proで使えば薄さに驚く
まず使って驚いたのがiPad Proの薄さだ。Appleの設計者が想像もできない努力で削った1 mmの厚さを、我々はケースやカバーで簡単に無意味なものにしてしまう。
MOFT Xを使えばほとんど薄さを損なわないのでAppleの意匠を存分に味わうことができる。僕はほぼ素のiPad Proを久しぶりに持って「あ、板だな」と思った。
縦置きにも対応している数少ないスタンド
Apple純正を含む多くのiPadケースは横置きしか対応していない。いわゆる風呂フタ式だ。
多くのアプリは横画面に対応しているのでそれほど困ることもない。しかし下記のような場面は縦で使いたい。
- TwitterやWEBブラウジング
- 雑誌の閲覧(11インチiPad Proくらいの大きさなら)
- iPad版がリリースされていなかったり、iPhone版からアスペクト比を変えただけだったりと縦画面設計のアプリ
そんなときにサクっと、しかも様々な角度で縦に置き換えられるMOFT Xの柔軟性には助けられる。
スタンド使用時の安定感は及第点
スマホ用MOFT Xではスタンド使用時の安定感に驚かされた。タブレット版はどうかというと・・・
抜群の安定感とは言えないものの、使用に不便はない程度の安定感だ。
繰り返しになるが、11インチiPad ProでMOFT Xを使用している。MOFT Xを下ギリギリに貼り付けると、横置きで画面端のタップが心もとない。180°回転させて貼り付けるか、中央よりに貼り付ければ横置きでも安定して使えるのでおすすめ。
意外に思うかもしれないが、縦置きでの安定感は抜群だ。横置きでは線で机と接する一方で、縦置きでは面で接するためだろう。縦の角度も4パターンから選べるので、縦メインで運用するのならMOFT Xはかなり有力な候補になる。
タブレット用MOFT Xは折り方がいくつか用意されていて、縦置き・横置きそれぞれ3通りの角度から選ぶことができる。
横置きの角度がなかなか絶妙で、これだけ選べれば困ることはなかった。ちなみに裏側から見ると、それぞれ下のような折り方になる。
Apple Pencilカバーもある
MOFT XにはApple Pencilカバーも用意されている。Apple Pencilがすっぽり入るMOFT Xと同素材のカバーで、仕込んであるマグネットでMOFT Xに貼り付けておくことができる。
第2世代のApple Pencilに対応したiPad Proユーザーならありがたみは少ないが、置き場に困ると定評のある第1世代のApple Pencilユーザーならかなり重宝するはずだ。
今日のぐうの音
まとめると
- スマホ用MOFT Xは万人におすすめ(薄さにこだわるなら必携)
- タブレット用MOFT Xは縦置きを多用するならおすすめ
といった感じ。
スマホ版MOFT Xはスマホを持っても置いても役に立つのでもはや手放せなくなってしまった。誰にでも自信を持っておすすめできる。
一方でタブレット用MOFT Xは縦置きを多用するあなたにおすすめしたい。もし横置きがメインなら、風呂フタ式のほうが安定感があるだろう。
・・・とはいうものの、それほど高価なものでもないので、迷ったら買ってみるのも手かもしれない。
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