ゲーミングスマホRedMagic 5Gをレビューする。ハイスペックなだけでなく、ゲーム向けの機能が搭載されているスマホだ。それでいて国産のハイエンドスマホよりも圧倒的に求めやすい価格という強みがある。
あなたがスマホでよくゲームをするなら、ぜひ検討するべき一台だ。詳しいスペックは公式サイトにお任せするとして、注目すべきスペックやゲーミングスマホならではの機能を中心にレビューしていく。
理系男子によるコスパ算出
大手メーカー勤務の筆者が、その経験をもとに製品の本当のコストパフォーマンスを評価するコーナー
価格の手頃感 | |
---|---|
生活への影響度 | |
長く使えるか | |
スペックに現れない価値 | |
所有する高揚感 |
総合コスパ:
そりゃあ国産スマホは苦戦を強いられるよなあ、と納得してしまうほどの高コストパフォーマンス
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「価格の手頃感」、「生活への影響度」が高ければ高いほどコスパも高くなり、逆に「スペックに現れない価値」が高くなるとコスパは低くなります。なお「所有する高揚感」はコスパ算出の対象外。
RedMagic 5G 開封
早速だが開封の様子からお届けする。
もうiPhoneとは真逆を行く化粧箱。そう来たかと。まるでアメコミの表紙のよう。
付属品はこんな感じ。
- 本体
- 充電器
- USB-Cケーブル
- 説明書
パッと見普通のスマートフォンだけれど、背面はこんな感じ▼
これを見て、あなたはどう思うだろうか。
外観は正直、めちゃくちゃカッコいい
こんなツートンのスマホ、なかなかお目にかかれない。実物見るまではどうかなあ・・・と思っていたんだけれど、手にしてみると想像以上にかっこいい。
まあ簡単にいえば赤と青のツートンなんだけれど、
- 赤は単純な赤でななく紅色っぽい中間色
- 青もターコイズブルーっぽくて目に刺さらない
といった具合で、派手なんだけれど、どこか落ち着きがあるのが素敵だ。
シルバーの文字の部分も単純なシルバーではなく、ホログラムのようになっていて見る角度によって表情が豊か。そして通知がきたら文字の部分が緑色に光る、かっこいい。ちなみにLEDの色はカスタマイズ可能だ。
お洒落かというと・・・お洒落とは思えないけれど、個人的にはかなり気に入っている。iPhoneのデザインも抜本的に変わることもないし、Androidスマホも同じ。なんか食傷気味なところに目の覚めるようなツートンデザインで心に(目にも)刺さった。
なおSIMスロットは底面にある。SIMピンはφの形状のものが付属する。
上面 底面
上面、底面はツートンの境のグラデーションが確認できて美しい。充電はUSB-Cで、ゲーミングスマホらしく有線イヤホンの端子も搭載している。無線のタイムラグはゲームでは命取りだから、有線イヤホンが使えるのは安心だ。
右側面 左側面
右側面にはロックボタンと音量ボタン。音量ボタンはシーソー式で長いので、触れればどちらかわかる仕様。そして左右それぞれの端の黒い部分はビルドインショルダートリガーボタンになっている。詳しくは後述するが、ビルドインショルダートリガータッチボタンはタッチ式のボタンで任意の場所のタップをアサインできる。
左側面には電子接点とゲームブーストボタン(赤いところ)がある。ゲームブーストボタンについては後述する。
この薄さでファンを搭載している驚き
そして両側にあるスリットは、なんとファンの吸気口と排気口。この薄さでファンを搭載しているのは驚きだ。フォートナイトをプレイしてみたところ、ファンがガンガン回っていた。筐体はじんわり暖まる程度で済み、ファンの効果の高さを実感した。
さらに充電中もファンが起動していて、充電中も熱を持つことはなかった。静かな部屋だと「サー」という音が聞こえる。設定でファンを切ることもできるので、就寝中に充電する場合は切っておくのが良いかも。
画面内指紋認証は現在最もクールな生体認証かも
昨今の事情でマスクの着用シーンが増え、顔認証によるロック解除にとっては逆風である。一方で再評価されているのが指紋認証。RedMagic 5Gも指紋認証である。
それもハイエンドAndroidらしく、指紋センサーを画面内に搭載している。
ボタンや背面センサーを探す必要がなく、外観もシンプルになるので大変にクール。もう今後販売される全てのスマホが採用して欲しい。
ただし汗をかいた指などでは若干精度が鈍るような印象も受けた。
ヌルヌルサクサクのスペック
「ゲーミング」と名前のつくものは概して高スペックである(除くゲーミングチェア)。そしてこのRedMagic 5Gも「ゲーミング」スマホである。当然の如く高スペック。
- Snapdragon865搭載
- RAM:12GB
- ROM:256GB
- リフレッシュレート:最大144Hz
- タッチサンプリングレート:最大240Hz
- トリプルカメラ搭載
- バッテリー容量:4500mAh
現時点ではこれ以上ないくらいの豪華なスペックではないだろうか。詳細は公式サイトを参照して欲しい。ギークベンチ5でベンチマークを測定してみた。
マルチコアで3133という結果に
これはもちろんSnapdragonシリーズでは最高クラスのスコアだし、参考までにIntel Core i5-8250Uとはおよそ同等のスコアだ。
ためしに下記の設定でフォートナイトをプレイしてみた。
- モバイルフレームレート:30fps
- クォリティプリセット:最高
- 3Dグラフィック:100%
結果としては全くカクつくことなく快適にプレーできた。フレームレートも瞬間的に21fps程度に落ち込むこともあったが、ほとんどの場面で29〜30fpsを維持していた。
超高解像カメラは飛び道具的に面白い
RedMagic 5Gは3つのカメラを搭載している。作例というほどでないが、どんな感じに撮れるのかイメージできるような写真を撮影した。
ウルトラワイドは風景向きとの説明だが、個人的には接写でも積極的に使い遠近感の演出に役立つと感じた。
メインカメラは1/1.7インチセンサーとちょっとしたコンデジクラスのセンサーサイズを持つ。しかも6,400万画素ときた。とんでもないスペックだ。
カメラ好きとしては無闇に画素数を上げすぎず、一画素あたりの受光面積を確保してくれた方が、諧調豊かになるので好ましい。しかし楽しんで撮るという意味では高画素化もアリかもしれないと使ってみて思った。
高画素化のおかげでデジタルズームが活用できるわけだし、諧調や高感度はソフト側で補正するのもまた一興だ。パソコンで見るなら3倍、スマホ上で見るなら5倍までは閲覧に耐えうる画質を維持していた。
ちなみに被写体に寄っていくと、自動でマクロモードへのサジェストが表示される。上の写真の通り、かなり被写体によることができた。非常に面白い機能だが、200万画素なので画質はそれなり。
ハイスペックスマホではなく、RedMagic 5Gでゲームをすべき理由。ゲームスブーストモード
ここまでなら、一般的なハイエンドスマホと変わりがないと思うかもしれない。しかし普通のスマホとは一線を画す機能がある。さすがは「ゲーミングスマホ」だ。
フレームレート変更やファン可動、通知拒否などを設定できたり、クロック周波数を確認したりできる。ゲーム中に通知が来ないの、いいよね。
さらにこのメニューから画面記録を開始することもできるので、プレイ動画を配信したりSNSに投稿する人にとっては非常に便利。
加えて、先ほどチラッと触れたビルドインショルダートリガーボタンの設定もこのメニューから呼び出せる。
これもうまく使えれば、他人より優位にゲームを進行できる。ただしRedMagic 5G以外では不自由に感じる身体になってしまうが。
今日のぐうの音
ゲームをするならハイエンドスマホよりも圧倒的にゲーミングスマホが適していると実感できた。今回は試す機会がなかったが、周辺機器も充実している。
- Magic Adapter for RedMagic 5G
充電用ドック。イーサネットとオーディオ端子も使える - Pro Handle for RedMagic 5G
コントローラーとケースのセット
このように周辺機器が充実しているのもゲーミングスマホを選択する強い理由になるだろう。
難点としては、RedMagic 5Gに慣れてしまうと他の端末ではパフォーマンスが著しく落ちてしまうという点と、実測221gという重さだろうか。
逆にこれらが許せるのであれば、国産やGalaxyシリーズよりも安価はRedMagic 5Gは有力な選択肢になる。気になった方は公式サイトでチェックしてみて欲しい。
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