「自分の耳は音質の違いなんてわからないから・・・」といって我慢していた高級イヤホン。Westone B30をついに使ってみました!
#Westone のB30を最近使っています!
低音重視らしいけれど、個人的には割とフラットに感じてる。BA3機だけあって、解像感の良さはさすが。
ただ、Bluetoothケーブルがおまけ程度なのがなあ pic.twitter.com/3y25oYzNU0— るびこ@理系男子のぐうの音 (@ruvico_gunone) October 24, 2019
感想を一言でいうと・・・「やっぱ上位モデルは音が違うわ。」
腰を据えて音楽を楽しむには高級イヤホンは持っておくべきかも、という考え方に変わりました。逆に外出時にBluetoothで聞くなら音質はそこそこでOK、ということもわかりました。
- 音楽に集中する→高級イヤホンがあるとGood
- 外出時のBGMをBluetoothで→必ずしも高級イヤホンである必要はない
イヤホンを提供いただいたメーカー様に感謝しつつ、以下に詳細レビューをお送りします。
理系男子によるコスパ算出
大手メーカー勤務の筆者が、その経験をもとに製品の本当のコストパフォーマンスを評価するコーナー
価格の手頃感 | |
---|---|
生活への影響度 | |
長く使えるか | |
スペックに現れない価値 | |
所有する高揚感 |
「価格の手頃感」、「生活への影響度」が高ければ高いほどコスパも高くなり、逆に「スペックに現れない価値」が高くなるとコスパは低くなります。なお「所有する高揚感」はコスパ算出の対象外。
Westone B30はパッケージも付属品も至れり尽くせり
イヤホン一つとは思えないほど大きな箱。高級イヤホンあるある。
これを梱包するのは手作業だろうなあ。すごい気合の入りようです。そしてケースがでかい(後述)。
付属品はこんな感じ。
- 本体
- 有線ケーブル
- Bluetoothケーブル
- FORMイヤーチップ
- STARイヤーチップ
- 充電ケーブル(micro USB)
- 外装の交換パーツ
- 説明書
右耳だけオレンジに変えると、わかりやすいですね。
Bluetoothケーブルは正直おまけレベル(普通に使えるけど)
いまどきBluetoothなしじゃ戦えないから同梱しました、と言わんばかりのクオリティ。Bluetoothイヤホンだと思って購入するとガッカリするかも。
有線イヤホンだけど、おまけ的にBluetoothでも繋げる、くらいに思っていたほうがいいです。
- 最大8時間連続再生可能
- 接続可能距離10 m
- SBC、aptX、ACC対応(LDACは非対応)
- マイク搭載で通話も可能
一番重要な連続再生時間と接続安定性は問題ありません。ここは評価出来ますね。対応フォーマットは及第点でしょうか。
それ以外の部分は最低限、って感じ。本当に2019年の製品なの?
まずはケーブルの長さ。Shure掛けするには短すぎない?逆にもう少し短ければもたつかないのに。帯に短し襷に長し。Shure掛けするとコントローラーが大ぶりのピアスみたいな位置に来るし。
次にボタンの押し心地がいまひとつ。本当に見ないで操作することを前提に作られているのか?・・・と思ってましたが数日で慣れました。今では難なく操作できます。
Bluetoothケーブルクイックスタートガイド(日本語版)
ワイヤレスケーブルに関して難癖をつけてしまいましたが、総評としては「満足」です。
このイヤホンを買うユーザーは、このイヤホンをワイヤレスでガンガン使いたいとは思わないでしょうし。コストをかけるべきポイントの選択と集中ができている点は日本のメーカーも見習った方がいいかも。
満遍なくそこそこの性能、そこそこの価格で、結局は使い物にならない。こんなことが国産では往々にありますから。
有線ケーブルはめちゃくちゃ良い
やっぱりWestoneは有線で使って欲しいんだな、というメッセージが伝わってきます。
下手にコントローラーをケーブルにつけないあたりも玄人好み。
ケーブルは伝導率の良い銀を多く含むんだとか。このケーブルだけでも数万円するだろうな、という印象。
Bluetoothケーブルの残念さを一気に払拭するだけの魅力を秘めた有線ケーブル。
正直Bluetoothがこのイヤホンの評価の脚を引きずっているので、有線モデルとBluetoothモデルを別売にすればよかったと思うんですよね。
でもそんなに販売量が多くない高級イヤホン。販売形態を分けるとコストがかさみ、コストメリットがなくなるのかも。
かといって今どきBluetooth非対応(あるいは別売)だと製品競争力がない。
結局のところ高品質な有線ケーブルとそこそこなBluetoothケーブルを同梱にしたのは、ちょうどいい落とし所なのかも。
さすが高級モデル!イヤーチップが充実
FORMイヤーチップとSTARイヤーチップ付属が良き。
形状はそれぞれ5種類も。サイズと高さが異なります。高音質を味わう最低条件は、自身に合ったイヤーチップを使うこと。これだけ付属していればどれかはヒットするでしょう。
- FORMイヤーチップ:COMPLYみたいな、耳栓みたいな、潰して耳に押し込んで、中で広がるやつ
- STARイヤーチップ:一般的な中空のシリコン、1枚フランジ
もちろんFORMイヤーチップの方が遮音性は高いのですが、STARイヤーチップも相当な遮音性。イヤホン筐体の形状がこの遮音性に寄与しています。
FORMイヤーチップのほうが低音を聞き取りやすい感じ。STARイヤーチップは装着感も音も聞いてて疲れにくい感じです。
イヤーチップの交換で音質の変化を味わえるのは楽しいですよね。
音質はフラット寄り?BA3機の実力が遺憾なく発揮されている
やはりBAなので解像感の高さに驚きます。それでいて低音から高音までしっかり鳴る。3機のBAの実力が遺憾なく発揮されています。どの周波数でも落ち込みがなく密度の濃い音の広がりを楽しむことができます。
低音重視という触れ込みなのに、個人的にはフラット寄りなチューニングに感じます。確かにノリの良い鳴り方ではありますが。
普段ドンシャリよりのイヤホンを使っているせいもあってか、Westone B30は低音よりも中音の主張が強いように感じました。ボーカルが一歩近づいているように聞こえます。
イヤホンでありながら、360°全てから音が鳴っているかのような音場の広さ。後頭部で鳴ったシンバルで空気の震えを感じます。
Shure SE215SPEとWestone B30を比較
いまやコスパ最強イヤホンの代名詞となっているShure SE215SPEと聴き比べてみました。Shure SE215SPEはダイナミックドライバーを搭載したShureのエントリーモデルです。
1万円程度でここまで鳴らせるイヤホンは他にないと、随所で話題になっています。そして結構街で使っている人が多くて被ります苦笑
聴き比べてみた結果・・・さすがに表現力はWestone B30に分がありました。Shure SE215SPEでは拾い切れていない音もWestone B30ならしっかり鳴っていることが容易にわかります。
しかし一度Bluetooth接続にしてしまえば、その差はかなり縮まります。
有線接続が主流だった時代は「オーディオは出口から」なんて言われました。現代では「オーディオは有線化から」と言い換えてもいいかもしれませんね。
Bluetoothで使用するにはやはりWestone B30は役不足ということでしょう。
有線で使用するのであれば、Westone B30は価格の差は十分に発揮してくれる事がわかりました。
今日のぐうの音
Westone B30についてまとめます。
- Bluetoothケーブルはおまけだと思ったほうがいい
- 有線ケーブルは最高
- イヤーチップを変えて音質の変化を楽しめる
- 音はフラット。3機のBAを遺憾なく発揮した豊かな表現力
こんな感じですね。これをもとに買うべき人、そうじゃない人の意見を述べておきます。
- 買うべき人→基本有線だし、とにかく音質に拘りたい
- 買うべきでない人→利便性優先。外出時にBluetoothでの使用がメイン
こんな感じ。
自宅用で集中して音楽を楽しむためのイヤホンを持っていない人は持っておくといいと思います。今後イヤホンなどを買い足す際に音質の基準としても使えますし。
とくにダイナミックドライバーしか使ってこなかった人がWestone B30を使うと、新しい世界の扉を開けますよ。
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